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パソコン通信の源流から
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投稿者 愚民党 日時 2005 年 10 月 30 日 09:33:33: ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: Re: 阿修羅に、甘えているじゃねぇよ、てめえら! 知らなかった。 投稿者 一鍼多助 日時 2005 年 10 月 21 日 21:06:06)

一鍼多助さん。コメントありがとうございました。
コンピュータは、70年代後半から、NEC、富士通、東芝、日立などで
IBMを模倣しながら開発されてきたと思います。
漢字変換日本語ワープロを最初に開発したのは、東芝であったと思います。
1983年ごろには東芝のワープロが商品として発売されたと思います。

自分は1979年から1980年ごろ、神田古本屋街の裏にある神保町の印刷所で
働いていたのですが、ほとんど富士通FOCOMコンピュータマニュアルと開発内部用電子回路図
でしたを刷っていました。回路図はやじるしに満ちた印刷物でありました。
その回路図は一冊のB4版の本になります。
ヤレ(反古紙)といって、試し刷り、や最初の印刷はまだインクがのっておりませんので、10枚
くらいは引き抜いて、 ヤレ(反古紙)のところに積んでおきます。

一週間に一回、古紙回収の業者さんが、 ヤレ(反古紙)を回収しにきます。
その日は、トッラク山盛りでした。東京近郊にあるその業者さんの倉庫に向かう途中、
紐で縛った ヤレ(反古紙)が風で飛んでしまいました。そのなかにコンピュータ開発用電子回路図
のヤレ(反古紙)がありまして、たまたま富士通の社員が発見し、工場では大騒ぎになり、社員総出
で広い集めたそうです。どこの印刷所が刷ったものか判明しました。それは自分が刷ってもので
ありました。自分はその印刷所をやめることになりました。
それほど、コンピュータ開発の1979年〜1980年ごろは、開発競争はすざましかった思います。
他社に開発の情報が流れては、ならなかったのです。

ワープロが出てきたのが80年代前半。
パソコンが出てきたのは80年代後半であたっと思います。
80年代後半はワープロの流行でもありました。
日本におけるキーボード文明開化です。

それまでキーボード文化はタイピストがいる印刷所にありましたが
大衆化一般化していったわけです。

NECとPC−VANというパソコン通信をはじめました。
富士通がニフティというパソコン通信をはじめました。
フォーラムというパソコン通信掲示板文化が横軸横断の通信サークル運動をダイナミックに展開しました。
その頃、世間様ではパソコン通信者を「おたく」と呼んでおりました。
ニフティが100万会員になったのは、1994年ごろであったと思います。

WIN95によってインターネットが普及したのは1995年からであると思います。
2004年ごろから、ブログが普及してきました。

ブログはパソコン通信掲示板の歴史を継承していると思います。
パソコン通信者は掲示板文化で育ってきましたので、インターネットホームページ展開には
距離をもっておりました。どこか個人ホームページはアトミズムの匂いがあります。
パソコン通信者はほとんどインターネット掲示板へ流れていったと思います。
ブログは個人掲示板であり、インターネット掲示板が発展したものであると思っております。
ブログのトラックバックはパソコン通信時代の横断的通信文化を復活させたのでしょうか。

ブログには1年前の記事が表示されるような工夫が必要であり、その点ホームページは
編集の自由自在があるので、生き残っていくと思います。

阿修羅はパソコン通信掲示板文化、そしてホームページ文化の良質なところを
保持していると思っております。

日本の行政思想には、まだまだ記録を紙に残すという思想であると思います。
サーザーを記録保持の図書館として情報公開する思想がありません。
神奈川選挙管理委員会のホームページには
もう、911総選挙のデーターが消却されております。
過去の選挙データーはサーバーで公開しない方針であります。

10年前の記事が読める阿修羅は、日本のサーバー界において、特異的な存在で
あると思います。

マスメディアも記事を残そうとはしません。
彼らは現在にしか関心がない情況主義者だからです。
現在から未来へ飛翔する上昇主義者だからです。
マスメディアにとって過去はどうでもいいことなのであります。
サーバーを記憶装置の図書館であるとは位置づけておりません。

演劇の劇団なんかも、次の公演の宣伝媒体で、ネットから予約がとれるシステムがあれば
それでいいがんべよな、という思想であると思います。
過去の公演を記録として、サーバーの記憶装置に残そうとする思想はあまりありません。
現在から未来へと飛翔する上昇主義者だからです。

公演記録をこれまでサーバーに残してくれたのは、個人観客でありましたが
個人のきまぐれで、そのホームページはいつのまにか消えていってしまいます。
まぁ趣味でホームページをやっていらっしゃったのだから、文句は言えません。
「過去は忘却しなければ前に進めない」という日本イデオロギーは強烈であります。

サーバー空間とは、記憶装置の図書館としては最高であると思っておるのですが
なかなか過去の記録をサーバーに移植する人は少ないと思います。
あとから来る人が何かを調べるとき、インターネットは便利なんですけんどね。

まんず、おらはシコシコとやっていくっぺ、と思っております。
ひとりでもお客様がアクセスしていただけるなら、継続していくしかありません。

日本インターネット文化の場合、古代史考古関係がすごいです。
いつまでもホームページが残っております。

まぁ、おらも阿修羅に学び、一度開設したホームページは生きている限り残すべぇと
思っておるのですが
無料ホームページでお世話になっているIT産業様の世界は企業買収が激しくて
なんども会社が変わったりします。
ほうっておいたひとつのホームページは、いつのまにか消却されてしまいました。
反省いたしました。

自分は無料ブログも5個くらい開設しているのですが
それぞれ投稿方法仕様が別なので、勉強になるからです。
阿修羅の投稿仕様は本当にシンプルで簡単であると思います。

サーバーで個人が生き残るのは、つねに挑戦であると思っております。
一鍼多助さん。ありがとうございました。

過去の記憶装置としてのサーバー図書館、
自分は過去に向かっておりますが、過去もまた未来であると思っております。

今後もパソコン通信を源流とした、インターネット掲示板、ホームページ、ブログが
何処へいくのか、見守っていきたいと願っております。



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