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http://www.hokkaido-np.co.jp/movie-news/kiji.php?k=2006041101.html
旭川市内でスズメが大量死している。上川支庁には10日、「庭先でスズメが死んでいる」といった電話が道内各地から殺到し、1日で70件余り、同日の通報分だけで死がいの数は300羽に達した。
電話のほとんどは「今年に入ってスズメの姿が見られない」「庭の餌台や巣箱に来る数が急に減った」などの内容。地域は旭川のほか札幌、留萌、室蘭、余市など道内全域に及んでいる。
この日、死がいを回収したのは旭川市内の7カ所で、東光・豊岡地区が多い。いずれも1−3羽程度にとどまり、死後数カ月経過してミイラ化していたり腐乱していた。
これとは別に上川支庁には、大量死の通報がすでに3件寄せられている。いずれも旭川市内で、庭に餌台を持つ民家だ。西神楽では昨年末から1月にかけて毎朝3、4羽が雪上や車庫内で絶命し、合わせて約60羽が死んだ。約10キロ離れた末広では1月、庭の6個の巣箱の中に計100羽近くが折り重なって死んでいた。その近くの春光台でも2月上旬、約100羽が次々と死んだと支庁に連絡があった。
回収した死体を病理検査したところ、特に異常は確認できなかったが、今月5日、あらためて酪農学園大の浅川満彦助教授(寄生虫学)に検体を送った。浅川助教授は「外見は栄養不良などの様子はない。寄生虫以外に、各種感染症や化学物質中毒などの可能性も含め、幅広い機関に協力を求めて死因を調べたい」と話している。
軒下に2羽の死がいがあると通報した旭川市東光の主婦は「餌台に米を置きスズメが来るのを楽しみにしていた。昨年末から急に数が減り、死がいもあったので気味が悪い」と話している。
旭川市内では2003年、旭山動物園が保護していたスズメ13羽が6日間で全滅し、国内で初めて寄生虫のアトキソプラズマが原因と確認された例がある。野生のスズメにもこの寄生虫は見つかっており、同園は「人に感染することはないが、条件が重なると鳥の大量死につながる」と指摘する。
上川支庁自然環境係は「道内のスズメ減少との因果関係は分からない。連続して死んでいたり、10羽以上まとまって死んでいたりしたら情報を寄せてほしい。それ以外は一般廃棄物として処理できる」と話す。同係は0166・46・5922。