★阿修羅♪ > 自然災害13 > 541.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
ブッシュ大統領は「カトリーナ」上陸前に堤防決壊の恐れの報告を受けていた=機密ビデオで明らかに
【ライブドア・ニュース 03月03日】− AP通信によると、同通信が入手した米政府の機密ビデオによって、ハリケーン「カトリーナ」が米国に上陸する前日に、ブッシュ米大統領と米国土安全保障省のチャートフ長官らは、堤防決壊や多数の死者発生の恐れについて報告を受けていたことが明らかになった。AP,通信は入手した同ビデオを、8月25日から 31日までのブリーフィング原稿とともに、1日に公開した。
同ビデオには、「カトリーナ」上陸の前日の昨年8月28日、FEMA(連邦緊急事態管理局)のブラウン局長(当時)が、大統領や高官らに向けたブリーフィングで、「このハリケーンは大きく、ひどいものになる感じがする」と語っている様子が捉えられていた。また、同局長は、ブッシュ大統領とチャートフ長官に、スーパードームに避難している人たちを支援する緊急対策チームが不足していることを訴えていた。
ブッシュ大統領は、「カトリーナ」襲来の4日後、「誰も堤防の決壊を予期していなかった」と述べている。その後、大統領は、政府関係者らの認識の誤りが原因でそのような発言に至ったと弁明した。だが、ブリーフィング原稿とビデオによって、上陸前に堤防決壊の可能性が論じられており、ブッシュ大統領自身も懸念していたことが明らかになった。また、ブラウン氏によると、上陸当日も、大統領に2回、決壊の恐れを伝えたという。
このビデオ公開に対し、ホワイトハウスのダフィー報道官は、「大統領は様々な人から多くのブリーフィングを受けており、そのうちの1つのブリーフィングから、結論を導くことがないよう望む」と述べた。米国土安全保障省スポークスマンは、同省の所有するビデオ撮影されたブリーフィングは議会に提出されているため、公表できないとした。
一方、ニューオーリンズのネーギン市長は、「政府は(甚大な被害の可能性を)知らなかったと聞いていたが、このビデオによると、全員がよくわかっていたようで、力が抜けていくようだ」と語った。国土安全保障省は、戦争の危機が起こると判断力が霧に包まれたように混乱していくことを表す“フォッグ・オブ・ウォー(戦争の霧)”と同じ現象が起こり、初期の段階で災害の規模が判断できなかったと弁明していた。【了】
ライブドア・ニュース 城塚愛也記者
(記者ブログ:http://blog.livedoor.jp/acowslip/)
(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/)
この記事に関するお問い合わせ先:newscenter@livedoor.net
2006年03月03日01時17分
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1748358/detail