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(回答先: <新潟停電>10本の送電ルートでショート 東北電力 (毎日新聞) 投稿者 ウソ捏造工場 日時 2005 年 12 月 23 日 14:10:08)
風雪、追い打ちの闇 「ここまで長引くとは」 新潟大停電
JR新潟駅近くの繁華街では日没後も停電が続いた=22日午後4時38分、新潟市東大通で
強い風雪のなか、22日朝からの新潟県内の停電は、同日夜になっても続いた。駅構内はごった返し、商店は食品や乾電池、灯油などを買い求める人であふれた。必需品はすぐに売り切れ、病院などでは手探りの作業が続いた。停電は最大時は65万戸、県内の3分の1に及んだ。完全な復旧の見通しはなお立っていない。
●石油ストーブ、家族で暖
夜になっても一部で停電が続く新潟市南部の荻川地区。信号機も消え、交差点では車が徐行し、譲り合いながら運転していた。
午後7時。同地区の風間文子さん(49)宅では石油ストーブ3台を引っ張り出し、家族7人で暖を取っていた。「普段は電気の温風器しか使わないけど、取っておいてよかった」
それでも寒くて何枚も着込んだ。夫が勤め先の工務店から自家発電機を確保したおかげで、周囲が真っ暗な中で唯一、明かりがともっていた。
同地区でも通りを一本挟むと、電気がついていた。佐藤栄子さん(75)宅は午後6時前に復旧した。それまでは居間に敷布団を敷き詰め、毛布を2枚かぶって寒さをしのいだ。電気式でないヒーターが一つあり、学校や仕事が休みで戻ってきた家族みんなで囲んだ。「こんなこと初めて。オール電化にすると、こんな不便があるのね」。佐藤さんは石油ストーブを捨てたことを後悔していた。
「新幹線は当面復旧しません。県内の在来線はすべてストップです」
正午すぎ、足止めされた通勤客らでごった返したJR新潟駅構内。駅内や周辺の飲食店も停電で休業し、行き場を失った客が構内にあふれた。
池袋行きの高速バスは夕方まで満席。東京都の商社員(55)は「陸の孤島ですね。どうしよう」と途方に暮れた。
商店には、生活必需品を求める市民が列をなした。
中心部のガソリンスタンド。ガソリンは給油できず、灯油だけ売っていた。横野功一店長(35)は「この寒さ。灯油だけは売らなければ」。店員が手動でポンプを動かし、給油する。ハンドルを10回回し、1リットル。18リットルのプラスチックのタンクを満杯にするのに10分かかった。
県立がんセンター新潟病院(新潟市)は、非常用電源に切り替え、予定されていた33件のうち、緊急を要する20件の手術をした。
非常用では暖房が使えない。夕方以降も配線の復旧作業が続いた。病院側は「ここまで停電が長引くとは。暖房が復旧しないことも考え、毛布とカイロを新たに買った」と話した。
午後4時ごろ、約8時間の停電が復旧した女性(28)は1歳の長女と2人で、新潟市内の自宅で過ごした。「テレビも見られず、市役所など外からの連絡も何もなかった。いかに生活を電気に頼っているか、情報が来ないかがよく分かった」と疲れ切って話した。
http://www.asahi.com/paper/national.html