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荷造りひもで耐震補強、震度5強まで実証 東大生産研
2005年12月16日
(写真)
荷造りひもで耐震補強した実物大建物模型。ひびが多数入った状態で、震度6弱で
揺らすと倒壊した=15日、神奈川県相模原市の東急建設生産技術研究所で
荷造りひもで耐震補強――世界の約6割の人々が住むれんがや石積みの建物を、
各国で手に入るポリプロピレン製の安いひもで補強できることを、目黒公郎・
東京大学生産技術研究所教授らが15日、実物大の建物模型を使った実験で証明した。
補強にかかる材料費は1棟数千円で、途上国の地震被害軽減に役立てたいとしている。
れんがや日干しれんがに粘土などをはさんで積み上げた建物は、地震でばらばらに
なって倒壊しやすく、10月のパキスタン北部の地震でも大きな被害を出した。
目黒さんらは、荷造りひもを網状にしてれんがを覆い、壁を一体化する補強法を
提案している。
補強なしと補強ありの実物大建物模型を造り、神奈川県相模原市にある東急建設
技術研究所の振動台で実験した。補強なしだと震度5弱で倒壊したが、補強した
建物は震度5強で多数のひびが入っても倒れなかった。続けて震度6弱の揺れに
すると倒れた。
「どこから崩れるか分かったので、補強法の工夫によって、さらに強くできる。
来年、パキスタンの被災地で実演し、普及を図る予定だ」と目黒さんは言っている。
http://www.asahi.com/housing/news/TKY200512150433.html