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御嶽山は1979年、およそ1万年ぶりに噴火し、御嶽山周辺はその後、1984年に長野県西部地震(M6.8)に見舞われ、地滑りなどかなりの被害を被った。
長野県西部地震時の大規模な地滑りで王滝村最奧の集落、滝越地区は完全に孤立状態に陥った。その時の土砂が、木曽川の支流である王滝川をせき止め、小さな「自然湖」ができた。「自然湖」には立ち枯れの木が林立し、さながら上高地の大正池の風情である。上高地の大正池は年々流入する土砂でほとんど埋まり、往時のあの独特の風景は見られなくなりつつあるが、王滝村のそれは、「昭和池」とでもいえるたたずまいをいまだ保っている。
この10月25〜27日に御嶽周辺にオートバイのソロ・ツーリングに出かけこの地を訪れた。知る人もあまりなく訪れる者もほとんどない中、この「自然湖」は朝日を受けてキラキラ輝き、小生を迎えてくれた。
災害で出来た「自然湖」を見物するというのは不謹慎といえば、不謹慎ではあるが、デジカメで美しいその姿を撮影した。河川をせき止めた大量の土石流には現在、背の低い針葉樹が密生していた。地震からの歳月を感じさせる一コマであった。写真を投稿する地震がないので、神秘的姿をお見せできないのが残念だ。