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□地震の死者2万3千人に増える 雨の中で救援を待つ人々 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1435992/detail
地震の死者2万3千人に増える 雨の中で救援を待つ人々
【アルジャジーラ特約12日】パキスタンのシャウカット・アジズ首相は11日、イスラマバードで記者会見し、同国北部を襲ったマグニチュード7.6の大地震による最新の被害集計として、死者は約2万3000人に上り、負傷者は5万1000人という数字を示した。「周辺地域の調査が進めば、この数はさらに増えるものとみられる」とも語った。
一方、インドのシン首相は同日、インド領カシミール地方での死者は1300人に増えたと語った。
アジズ首相は、諸外国政府に対して資金、テント、毛布などの救援物資を要請、「新しい住宅が必要な被災者の数は250万人という推計もある。都市はすべて崩壊した」と訴えた。
パキスタンは特に、地震に伴う地滑り災害が発生した山間の村などに救援物資を運ぶため、輸送用ヘリコプターの派遣を要請している。同国軍スポークスマンのシャウカット・スルタン少将は、米国政府が大型輸送用ヘリ「チヌーク」24機を派遣する予定だと語った。アフガン駐留米軍はすでに10日、チヌーク5機、攻撃用ヘリ、ブラックホーク3機を派遣し、増派機は来週中に到着するという。
同少将によると、他にドイツからヘリ2機、アフガニスタンから同4機が数日中に、到着する。
パキスタン軍のヘリコプター34機が災害救助作戦に動員されているが、11日には豪雨によって2時間も地上待機を余儀なくされたという。
パキスタン領カシミール地方の中心都市、ムザファラバードを視察してきた「オクスファム」スポークスマン、シャイスタ・アジズさんは11日、同市の住宅の90%が崩壊していたと語った。「最初に衝撃を受けるのは死臭です。そして家々は完全に崩れていました」と言う。
雨が生き残った人々の状況をさらに悪化させている。市中心部の公園にも避難民がいて、多くは女性だった。中の一人は、救済物資をもらう行列に並んでも、男たちに力でかなわないので、後ろに取り残されてしまうと訴えた。アジズさんは「でも、人々は人間性を保ち、穏やかで、歓迎してくれました。これこそパキスタン人、取り分け、この地域の人々ならではです」と語った。
冬期は10月15日に始まるが、次には雪の心配がある。
保健行政の高官の一人は11日、マラリアなどの病気がパキスタン領カシミールに発生しつつあるが、病院が破壊され、死亡した医師も多いと語った。死体や汚水が、ムザファバードに飲料水を供給しているニールム川を汚染しているという。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2005年10月12日16時06分