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(回答先: 死者1万8000人か パキスタン地震 [共同通信] 投稿者 white 日時 2005 年 10 月 09 日 12:56:30)
□「一瞬で、村が地上から消えた」 救助の遅れに怒るカシミール被災民 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1433179/detail
「一瞬で、村が地上から消えた」 救助の遅れに怒るカシミール被災民
【アルジャジーラ特約9日】「多くの村が一瞬のうちに地上から姿を消した」ーーパキスタンの直轄地カシミール行政区に駐在する同国軍将校は9日、パキスタン地震発生直後の惨状をこう語った。また、未曾有の被害を受けた同地方の住民たちは、一向にはかどらないパキスタン政府の救援活動に焦りと怒りを強めている。
アルジャジーラのアフメド・バラカット記者は9日、イスラマバードの北方180キロにある被災地バラコット町に入り、震源地からわずか10キロしか離れていない同町およびその周辺地域の被災状況を伝えた。
住民らの話によると、インド国境と隣接するバラコット町は8日朝、これまで経験したことのない激しい揺れに突然襲われた。町内では多くの住宅が次々と倒壊したほか、カシミール地方の広い範囲にわたり、山・崖崩れなどが相次いで発生、多くの村が一瞬にして大量の土砂に飲みこまれ、住民たちが生き埋めとなった。
幹線道路は各所で寸断され、電話・通信網も不通状態に陥ったのに加え、現地では激しい雨が降り続き、土砂崩れが相次いで起きた。
被災住民たちによると、パキスタン赤新月社の救援隊が現地入りし、救護所設置と負傷者らの治療を開始したのは8日午後に入ってからだった。これに対し、重機などを備えた政府の救援隊は寸断された道路などに進路を阻まれ、現地入りが大幅に遅れていた。
このためバラコットの被災民の間からは「政府救援隊の到着が遅い。政府は首都の救援に力を入れ、地方を無視している」などの不満と苛立ちの声が多く出ている。アルジャジーラ取材班が現地入りした際も、「政府系報道機関」と勘違いした住民が取材班を取り囲み、「政府は一体何をしているんだ。救援部隊はどこにいる」と食って掛かる一幕もあった。
住民の1人はアルジャジーラの取材に対し「この地方の生き埋め被害者数は、首都よりもはるかに多い。なのに政府から救援の手はいまだに届いていない」と、怒りをあらわにしながら政府を批判した。
また、バラカット記者の報告によると、肉親と生き別れになったと思われる多数の子供たちがバラコット町の通りの一角に集められ、飲み水や食料も与えられないまま、長時間も放置されていた。
そうした間にも、生き残ったバラコット町民たちは倒壊した家屋などで救出作業を続けている。重機はなく、住民たちは使える物なら何でも手にしながら、がれきの山を掘り起こしていたが、発見され、引き出されるのはほとんどが「遺体」だ。
震源地に近いバラコット町では、最初の大地震後も、マグニチュード(M)4.5から6.3規模の余震が20回以上も続いた。冷たい雨が降る中、住民たちの不安と怒りは募るばかりだ。(翻訳・ベリタ通信=都葉郁夫)
2005年10月10日16時05分