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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050923it11.htm
【ヒューストン(米テキサス州)=白川義和】超大型ハリケーン「リタ」は23日、強い勢力を保ったままメキシコ湾を北西に進み、テキサス州に迫っている。
24日午前(日本時間同日午後)、同州ガルベストン周辺に上陸し、全米第4の都市ヒューストンを直撃する可能性が高い。一帯の高速道路や空港は計250万人(米メディア)の避難する住民で大混雑している。
一方、先月末「カトリーナ」に襲われたルイジアナ州ニューオーリンズでは大雨による堤防の再決壊を警戒。陸軍工兵部隊が懸命の補強作業を続けている。
米ハリケーン・センターによると、リタの勢力は22日午後、最も強い「レベル5」から「レベル4」に落ちた。しかし、最大風速はなお秒速約60メートル以上の「極めて危険なハリケーン」(同センター)で、上陸前に暖かい海水からのエネルギーを得て、再び「レベル5」に強まる恐れもある。
避難命令が出されたガルベストンでは住民6万人の大半が脱出した。人口200万人のヒューストンでも数十万人が避難を始め、企業や商店、レストランも一斉に休業し、街は静まりかえっている。在ヒューストン日本総領事館は在留邦人約2500人の動静の把握に追われている。
テキサス州ダラスでは23日、ヒューストン郊外からの避難民45人を乗せたバスが爆発、炎上する事故が起こった。同州のWFAAテレビによると、このバス火災で死者は20人に達した。バスに乗っていた避難民は高齢者が中心で、酸素ボンベを使っていた人もおり、警察と消防で調べている。
市内や高速道路沿いのガソリンスタンドは、避難する車が殺到してガソリンが底を尽き、次々と閉鎖された。高速道路ではガス欠やオーバーヒートで立ち往生する車が相次いだ。
(2005年9月23日22時46分 読売新聞)