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http://www.corriere.it/Primo_Piano/Cronache/2005/09_Settembre/09/katrina_animals.shtml
カトリーナ 動物にも緊急支援（コリエレ紙）9月9日
ニューオーリンズの家々や街路に５万匹が残されているとみられる。
救援隊が活動中
ニューオーリンズ発 −ハリケーンカトリーナの洪水にのまれて即死し、
街路に流された動物もいる。 飢えと恐怖の中で持ちこたえているものも
いる。 泥沼地獄状態のニューオーリンズに残されている動物は、米国環境
保護組織によると、少なくとも５万匹と考えられている。
水に驚いて空き家の上階に避難しているのは、飼い主に連れて行ってもらえ
なかったり、飼い主の亡骸のそばを離れず、遺体が回収された後は放置された
動物たちだ。
救急隊
初期に決定された指令は人命最優先で、ペットの同伴は認められなかったが、
（これに対し、Empa-伊ナショナル・アニマル・プロテクションは、ローマの
米国大使に抗議文を送っている）今は動物救援隊が活動中だ。 米国人を
中心とするボランティアが、ケージと窓やドアを壊す道具を積んで被災地域
に入り、犬・猫・げっ歯類など様々な動物の救援活動を行っている。
回収作業の多くは、彼らを残さざるを得なかった飼い主からの要請だ。
支援要請
「ニューオーリンズの被災者から約２千件の要請を電話やメイルで受けました」
米動物保護の最大組織のひとつUSヒューマンソサエティ会長ウェイン・
ペイセルがシカゴトリビューン紙に語った。「今や時間との戦いです。我々は
ハリケーンが通過した翌日から現地入りしていたのですが、当局から活動を
拒否されました」。 ペットを置いて行きたくないがために避難しなかった人々
（その後軍によるプレッシャーで避難しても）、当局に禁じられても彼らを
助けに戻ろうとした人々が沢山がいる状況で、逆効果の判断だった。
怯えた動物たち
そしていま、動物救助活動の許可を得たボランティアたちは、犬・猫・
チンチラ・ウサギなど数十匹を助け出した。 救援活動に従事している別の
組織’国際アニマルウェルフェア基金’は、およそ50匹の犬・猫・へび・
鳥・300ポンドの豚を救出した。 数日間も放置されて恐怖に怯える動物
たちの回収は決して容易な作業ではない。 呼びかけに応えず、助けに来た
人間に対しても警戒する。 ボランティアたちは、噛まれたり
引っかかれたりしながらも、使命をまっとうすべく活動している。 隠れ家
から出てこない犬や猫には、飲料水と食べ物を与え、壁につけた印を元に
再び救出に向かう。
公衆衛生の警告
しかしできる限りのことをしても力尽きた多くの動物たちは、かつて人の
居住区だった地域を徘徊するアリゲーターの餌食となるか、腐敗して衛生
環境に影響を与えている。 たまり水から大腸菌が検出されており、
感染症と伝染病が危惧される。 このためにも動物たちを生きて回収する
作業は急を要し、時間の損失は人命の損失にもなる。
収容センター
救出した動物たちの収容場所の問題がある。 当然ながら避難者のグループ
とは一緒にはできない。 現在は、給餌とメンタルケアのボランティアがいる
ルイジアナ・ミシシッピの数箇所のセンターに収容されている。 全米から
寄付と食餌が寄せられており、ASPA（American Society for Prevention of
Cruelty on Animals は飼い主とペットの再会の助けになるデータベースを
オンライン公開している。
水族館と動物園
ペット動物の他に、農場や動物園の動物支援も急を要する。 ニューオーリンズ
水族館の水槽にいた530種以上、数千匹の水生動物はほとんど助からなかった。
停電で酸素を供給するポンプが動かなかったために、魚の3分の1が死んだ。
生き残ったのは150キロの亀ミダス、ペンギンの群れ、オットセイが数匹、
トドが3匹。 一方幸いなことに、オードゥボン動物園が受けた被害はそれより
遥かに少ない。 2匹の（淡水？）オットセイ、鶴が１匹が行方不明なものの
その他の個体は元気に生きている。 全米の動物園と水族館の組織が集結し、
ルイジアナ・ミシシッピ・アラバマ州の施設再建基金を募っている。
Alessandro Sala 05年9月9日
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。