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(回答先: 警告文を巻頭に、写真を掲載している大手紙(レップブリカ) 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 9 月 10 日 04:19:53)
毎度どうも。
遺体の写真掲載などは、確かに一面的には捉えられない難しい問題です。スペインでも3・11の際に、マスコミは遺体の写真掲載を自主規制しました。その後スペイン警察から漏れてしまった(というか恐らくカネで警察内部の者がもらしたのでしょうが)ショッキングな映像が米国などのインターネットで流され、スペイン政府が米国政府とそのウエッブ・サイトに対して抗議し公開を止めさせた、といった事件が起こっています。
「犠牲者の家族の気持ちにもなってくれ。」というのがその言い分なのですが、これは確かにその通りでしょう。3・11犠牲者の家族からは、今年の3月11日朝に追悼の意味で鳴らされた教会の鐘すら「やめてくれ」という声が上がっています。
確かに残酷な場面を目にするのは良い気持ちがするわけも無く、もしこれが例えば自分の家族だったらたまったものではないでしょう。「人間の尊厳」という面は考えなければなりません。また特にそれを見る子供たちに対して、その死の意味を分からせることは相当に難しいことかもしれません。
しかし同時にスペインの新聞は、「3・11イスラム・テロ」のデタラメを告発していません。警察や判事局のデタラメな発表による「事実経過」はタレ流しにするのですが、その「事実経過」の間にある根本的な矛盾をひた隠しにします。(先日のアフガニスタンのスペイン軍ヘリ「墜落」事件でも、NATOとサパテロに都合の悪い証言は、いったんは報道してもすぐに封印してしまいます。)彼らが「死者の尊厳」などと言い出したなら逆に薄気味悪さを感じます。『また何か隠そうとしてやがる!』と。
要するにその「人権擁護」を隠れ蓑にして本当に公開すべき事実を隠し、政治的な立場を固めたり利権を漁るヤカラがいるから厄介なのですね。今回のニューオルリンズの場合、ブッシュとその一党の、人の死を食い物にする悪魔的な意図と行動が明らかなわけで、この「遺体の写真禁止」は、このヤカラの悪事についての「人権擁護を楯にとった隠蔽工作」につながる可能性が高いでしょう。
また単に「事実を報道する」というだけでは、犠牲者を残虐な好奇心の餌食にして売り上げを伸ばす、というパパラッチ流の「報道の自由を隠れ蓑にした利権漁り」に終わるでしょう。「事実の報道」が「別の事実を隠して」行われる場合には最悪の結果しか生まないと思います。
もしも写真を公開するならば、そのようなヤカラを許さない、という立場を明確にし、そこに読者の注意を向けてから、にすべきでしょうね。