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09/06 19:00 超大国の屈服、黙示録… 被害拡大、世界に衝撃
超大型ハリケーン「カトリーナ」による米国の被害拡大は世界に
衝撃を与えた。豊かな国の屈服、黙示録、不快感…。各国のメディ
アは超大国の惨状についてどう伝えたのか。
▽アジアの教訓
昨年十二月、スマトラ沖地震に伴う津波被害に見舞われたインド
。各紙は「超大国が災害への準備不足を露呈した」(パイオニア紙
)と驚きを示した。
エイシアン・エイジ紙は「いつも世界中の国々の災害対応にコメ
ントしたがる米国が、自国の災害には効率的に対応できないようだ
」と皮肉った。さらに、津波の被害を受けたインドやスリランカ、
インドネシアの「政府や非政府組織(NGO)が黙々と仕事をこな
したのとは大きな違いだ」と指摘、「アジアから学ぶべき教訓があ
る」と論評した。
またヒンドゥスタン・タイムズ紙は「助けを求めた女性に警官が
銃を突きつけ制止するなど、津波被害を受けた(インドネシア)ア
チェでも、洪水被害に遭ったムンバイでも考えられなかった状況だ
」と不快感を表明。さらに「(米国は)自然災害で動けない巨人の
ようで、黙示録のようだ」と論じた。
▽偉大な国…
「予測可能な自然現象が、世界で最も豊かで、最もテクノロジー
が発達した軍事大国を屈服させた」(ウガンダ有力紙モニター)
同紙のオピニオン欄では、マケレレ大のゴッドフリー氏がニュー
オーリンズの略奪について「これがアフリカで起きていたら、欧米
諸国は一カ月以上は非難し続けただろう」と指摘、「このような行
為が起こる限り、米国は決して偉大な国にはなれないだろう」と批
判した。
「被災者への緊急援助配給がなぜ遅れているのか。それは(米国
の)メディアが黒人を略奪者として描いているからだ」。ケニアの
主要紙デーリー・ネーションがネット上に設置した読者オピニオン
欄には、さらに過激な批判も掲載された。
▽中央と地方
「ブッシュ大統領、怒りを鎮めるのに失敗」(英紙ガーディアン
)。英メディアは米国で再燃した人種問題、米政府と地元当局の対
立などを連日大きく取り上げている。
インディペンデント紙は、ホワイトハウス当局者が避難誘導や水
、食料供給などの失敗に関して地元当局を批判する一方、地元当局
側も政府に不満を持っていると報道。
タイムズ紙は、困難な状況に置かれている被災者の多くが黒人や
貧困層であることから、「人種差別」などとブッシュ政権を批判す
る声が高まっていると指摘。さらに米大統領選前の昨年八月、ハリ
ケーンがフロリダ州を直撃した際に見せた大統領の迅速な対応と比
較する論調も伝えた。(ニューデリー、ナイロビ、ロンドン共同)
20050906 1900
[2005-09-06-19:00]