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(回答先: ハリケーン被害のニューオーリンズ郊外に米軍より早くカナダ隊到着(ロイター) 投稿者 どん兵衛 日時 2005 年 9 月 09 日 11:49:47)
ハリケーン「カトリーナ」被災 米軍支援 イラクに影響なし
州兵、海外派遣で負担増
【ワシントン=有元隆志】超大型ハリケーン、「カトリーナ」の被災地での救援支援を「史上空前の規模」(ラムズフェルド国防長官)で展開する米軍は、イラクでの作戦に支障はなく、本土に残る州兵などの部隊だけで対処していると強調している。ただ、州兵は、国内の治安維持や緊急事態対応に加えて、海外での軍事行動にもますます投入されるようになって負担が増しており、今後、州兵の役割については議論を呼びそうだ。
◆◇◆
救援活動の指揮を執る米北方軍のジョセフ・イング中将は七日の記者会見で、「イラクはこの災害に影響を及ぼしていない」と、部隊配置などに変更のないことを説明したうえで、「われわれはわが国に対する他のいかなる脅威にも対処する用意がある」と断言した。
ラムズフェルド長官も六日の記者会見で、「われわれは(テロとの戦いと災害救援の)両方ともできる。三十万余の州兵が海外に派遣されず残っていることを覚えておくのは重要だ」と述べた。
州兵局によると、州兵陸軍と州兵空軍をあわせ全体で四十三万七千人の州兵のうち三十三万七千人が、米国内での緊急事態に対応できるという。
今回も全米から四万一千人の州兵が救援に駆けつけた。陸軍などの一万七千人を加え、五万八千人が被災地に投入され、略奪などが起きたルイジアナ州ニューオーリンズの治安も回復しつつある。海外の兵力を戻さずに、「国内組」だけで対処できたというわけだ。
ただ、初動が遅れた要因の一つとして、ルイジアナ、ミシシッピ両州の州兵のそれぞれ三分の一がイラクやアフガニスタンに派遣されていたことを指摘する声もある。
米軍当局はイラクへの派遣は関係ないと強調してはいるものの、AP通信は、今回の災害を機にイラクに州兵を派遣している州の中からは懸念が出ている、と伝えた。
例えば、州兵四千四百人のうち千八百人がイラクに派遣されている北西部アイダホ州では、山火事が起きる可能性があるため、多くの州兵が海外に派遣されていることを不安視する向きもある。
一方で、海外での州兵の一層の役割強化を求める意見もある。米シンクタンク、ランド研究所はこの七月の提言で、イラクやアフガニスタンでの米陸軍の派遣が長引くと新たな危機などに対処するうえで「深刻な問題」が生じる可能性を指摘し、州兵陸軍に任務の一部を肩代わりさせることを選択肢として挙げた。
カトリーナ被害を機に、建国当時の「民兵」の伝統を引き継ぐ州兵の現代のあり方が改めて問い直され始めている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/09int003.htm