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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050908i417.htm
【ニューオーリンズ(米ルイジアナ州)=中島慎一郎】ハリケーン「カトリーナ」の被災地ニューオーリンズ市では、強制避難命令が出ているにもかかわらず、身寄りのない単身者や高齢者らを中心に約1万人が居残っている。
観光名所フレンチ・クオーターにあるバー「ジョニー・ホワイツ・スポーツバー」は、昼間からビールや水割りを手にした約20人の客でにぎわっていた。
バーテンダーのラリー・ハーストさん(60)は、フェルトペンで書かれた「ネバー・クローズド(絶対休まない)」の張り紙を指して、「14年前に店を開いて以来、これが店のモットーさ」。妻のナンシーさん(62)は「みんなこの街の音楽や気楽な生活を愛している。無事だったのに、どうして今更出ていかなければならないの」と訴えた。
同市では、衛生状態の悪化や安全確保を理由に、強制避難命令が6日に出された。店には警察官が立ち退きを求めに訪れたが、ハーストさんは「おれはベトナム帰還兵だ。たとえ撃たれてもここを離れるつもりはない」と言った。
店の周辺の路上には、ハリケーンで家を失った被災者もいた。路上に座り込んでいた黒人男性は、冠水した自宅アパートから救助隊の船で6日に救出されたばかり。「劣悪な環境の避難所に行きたくない。自宅に帰れるまでここで生活するつもり」と淡々と話した。
(2005年9月9日0時31分 読売新聞)