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コンが配布される。
IPAからの支援がなくとも,デスクトップでオープンソース・ソフトウエアを使うメリットはあるのではないかと海老原氏は考えている。「パソコンなんて,6万円で買えると新聞広告に出てるじゃないか。実験台になる必要があるのか」---庁議ではこんな意見も出た。しかし,新聞広告のパソコンも実際に役場で使用するにはMicrosoft OfficeやメモリーWindows XP Professionalを追加せねばならず,これらを加えると価格は8万円アップする。OpenOffice.orgなどを使うことでコストを削減できる。
今回,自治体のオープンソースデスクトップ導入実験には二宮町のほか,北海道札幌市,沖縄県浦添市,大分県津久見市が採択されたが,「役場全体をLinuxデスクトップにリプレース」という試みは二宮町だけだ。もちろん日本でも初めての取り組みだろう。
最も大きな課題になると見られているのが,国などとやりとするWord,Excelファイルだ。Linux上のOpenOffice.orgで読み書きできるが,レイアウトの崩れやマクロが動かない,といった問題が起きるおそれもある。そのため,各課に1台程度のWindowsパソコンを残す,またはWindows Terminal Server機能をLinuxから使用できるようにする予定だ。
このほかにも,多くの問題が出てくる可能性がある。果たしてうまくいくかどうかもわからない。
ただし確実に言えるのは,この取り組みから,官公庁だけでなく企業にとっても有用な経験とノウハウが得られるであろうことだ。IT Proではこの実証実験の過程をその進捗とともにレポートしていく。
(高橋 信頼=ITPro)