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【メディア融合】楽天・三木谷社長「宝の山」発言 民放首脳ら「幻想」と反論
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200510300009a.nwc
2005/10/30 TrackBack( 1 )
TBSに経営統合を提案した楽天の三木谷浩史社長(40)が「テレビは宝の山」と発言したことに対して、民放業界首脳が「幻想」(菅谷定彦・テレビ東京社長)などと反論している。当事者であるTBS幹部も「認識のギャップが大きい」と発言。統合交渉入りを拒む一因となっている。
三木谷社長はテレビの持つ影響力について「普及率100%」と評価。さらに「免許業種であり、自分で作れない」とも語り、規制に守られ高収益をあげる「宝の山」にたとえる。
こうした見方に対して、テレビ朝日の広瀬道貞会長(70)は、消費者金融のCMを午後九時まで自主規制するなど「放送法に縛られ、収益も犠牲にしている」と反論。フジテレビジョンの村上光一社長(65)も「放送は電気やガス、水道と同じで、公共性の確保を迫られている」と、利益追求を前面に打ち出す三木谷社長との「価値観の違い」を指摘した。
また、テレビ東京の菅谷社長(66)は、「楽天の実体は証券・金融会社。(統合すれば)インサイダー取引となる危険性がある」と指摘。「TBSにとって有用性はなく、TBSの不快感は理解できる。三木谷氏は撤退すべき」と一刀両断だ。
DVDレコーダーの普及で、番組再生時にCMをカットする「CM飛ばし」が急増。CM収入に依存したテレビ業界の高収益構造が崩れる恐れもあるだけに、三木谷社長の発言に違和感を抱く関係者が多いようだ。
対する楽天の三木谷社長は、有線放送大手、USENが運営するブロードバンド(高速大容量)通信放送「ギャオ」の番組で、経営統合を申し入れているTBSについて、「素晴らしい社風を持っていると思う。ただ、日本人は米国人に比べ、新しいものをなかなか認めたくない傾向がある」と述べ、交渉に応じていないTBS経営陣を暗に批判した。
テレビ局首脳をはじめとする放送業界関係者と、三木谷社長の舌戦は当分続きそうだ。(特別取材班)