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ブロガーのための「検閲回避ハンドブック」
国境なき記者団の「ブロガーとサイバー反体制派のためのハンドブック」には、検閲を回避する技術的な方法などのアドバイスが掲載されている。(ロイター)
パリのメディア監視団体が9月22日、遠く離れた中国、イラン、ベトナム、キューバでサイバー反体制派やブロガーが政治的な検閲を避けるためのハンドブックをリリースした。
このハンドブックは国境なき記者団(RSF)がフランス政府の支援を受けて発行したもの。その中ではブロガーを「表現の自由の新たな使者」と認め、匿名でブログを設置し、運営する方法に関するアドバイスを提供している。
「主流メディアが検閲や圧力を受けている国家において、ブロガーが唯一の真のジャーナリストであることは多い」とRSFのインターネットフリーダムデスク、ジュリアン・ペイン氏。
「ブロガーだけが、政府ににらまれる危険、時には逮捕される危険を冒して独立したニュースを提供している」(同氏)
ブログは、設置が簡単で、しばしばオンライン日記の形で書かれる個人のWebサイト。ブログという名称は「Webログ」の省略形だ。
この「Handbook for Bloggers and Cyber-Dissidents(ブロガーとサイバー反体制派のためのハンドブック)」は、RSFのWebサイトからダウンロードできる。同団体によると、英語、フランス語、中国語、アラブ語、ペルシャ語版が提供されている。
このハンドブックは経験豊富なブロガーや専門家からの技術的アドバイスがベースで、ブロガーのアラシュ・シガルチ氏などのブロガーの記事も掲載している。シガルチ氏は2月にイランで14年の懲役刑を言い渡されたが、今は控訴中で釈放されている。
「インターネットジャーナリズムは表現の自由を進歩させ、視点を広げる可能性を持つ」と話すシガルチ氏は、スパイ行為から国家元首への侮辱などさまざまな容疑を科せられている。
「わたしはイランの裁判所で有罪判決を受けたが、希望を失ってはいない。向こう数年のうちに、この国の為政者が情報の流れと表現の自由を尊重しなければならなくなると確信している」(同氏)
表現の自由のツール
「ブログは人々をワクワクさせる。あるいは、不安にさせたりもする。ブログを信用しない人もいるし、新たな情報革命の先駆けと見なしている人もいる」とRSFはWebサイトで述べている。
「ブログは普通の人たちが意見を言うことを認め、奨励するため、驚異的な表現の自由のツールなのだ」(同団体)
RSFのハンドブックは、基本的な倫理およびジャーナリズムの原則を守ることで、信頼性を確立する方法についてアドバイスしている。
ある章では、検閲を回避する技術的な方法について助言している。ほかの章では、ネパール、イラン、バーレーン、香港などの国家でのブロガーの経験を掲載している。
このハンドブックが発行されたのは、インターネット利用を規制しようとする一部国家での動きを受けてのことだ。
RSFは、国民のオンラインでの行動を統制しようとしている国家として、中国、ベトナム、イラン、キューバ、サウジアラビア、ウズベキスタンなどを挙げている。
[パリ 22日 ロイター]
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/26/news068.html
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このハンドブック、pdfで国境なき記者団のサイトから落とせるようですので、
英語や中国語などの5ヶ国語のいずれかが読める人は読んでみるといいかも。
印刷用のも一部の言語を除きあるみたいです。
しかし、中国からはこのサイト、見られるんでしょうか。
http://www.rsf.org/rubrique.php3?id_rubrique=542