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「週刊新潮 2005年8月4日号」の43頁から貼り付けます。
(貼り付け開始)
喧騒をカットする「携帯端末」技術
喧騒の中での携帯電話ほどイラつくものはない。相手の声は聞きとれないし、自分の声も伝わらない。そんな不満を解消してくれそうな、携帯端末が開発された。
「複数のマイク(マイクロフォン)を使うことで、雑音を抑制することが可能となりました」
と説明するのは、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の堀内俊治研究員。
「マイクを縦に4つ、横に5つ」字型に並べることで、雑音と利用者の声を判別します。利用者の声はマイクの正面から入りますが、雑音は、横や斜めなど、あらゆる角度から入ってきますから、各マイクに入る音が、ほんのわずか時間がずれます。20マイクロ秒(マイクロは100万分の1)くらいの時間差ですが、それを感知することで、雑音と認識し、消去するのです」
利用者の音声だけを拾うというこの技術、当初は、自動翻訳機に利用。日本語や英語など、双方向で翻訳する時、雑音があっても誤って翻訳しないという優れものだ。では、聞く方の雑音カットはどうするか。すでに“骨導”の携帯電話が発表されたが、ATRでは、テレビ電話でも雑音が消える研究を進めている。
「今後、携帯電話等に指向性の極めて強いスピーカーを組み込み、耳元を狙って再生するなどの方法で、騒音の中でも相手の声が鮮明に聞こえる技術を開発する予定です。さらに、雑音を判別して、耳元の周辺だけ雑音を消去したり、話し声が外部に聞こえない携帯端末も研究中です」
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/
(貼り付け終了)
ATR音声言語コミュニケーション研究所
http://www.slt.atr.jp/slc/
Toshiharu Horiuchi - 堀内俊治 on the Net.
http://toshiharu.net/