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着工から50年ぶり 環8、きょう全線開通
東京都大田区の羽田空港から北区岩淵町を結ぶ幹線道路・環状8号
(総延長四四・二キロ)のうち、最後の未完成区間だった北町・若木地区
(練馬区北町−板橋区相生町間、二キロ)と南田中地区(杉並区井草−
練馬区高松間、同)が二十八日正午から供用開始される。全線開通は
一九五六年の着工から五十年ぶり。都内の環状道路の全線開通は八五年の
環状7号以来。
環状8号は東京都区部の最も外側にある環状道路で、神奈川県や埼玉県
から都心に向けて集中する交通量を分散させ、都心部への車の流入を減らす
役割を担っている。四六年に計画、五六年に着工されたが、用地買収が難航
するなどし、全線開通に半世紀を要した。
開通した両区間は、四車線でトンネルや半地下構造を多用しており、
総事業費は千四百億円。全線開通で、現在は混雑時に約一時間かかっている
杉並区四面道交差点から北区岩淵町までの所要時間が半分程度になると
予測されている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060528/mng_____sya_____003.shtml
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まずは全線開通おめでとうございます。しかし、めでたさも半減させてしまう
のは、いつもの工事遅延である。今回も着工から半世紀たっての完成である。
以前放送されたTBS「噂の東京マガジン」では、東京の都市整備は昭和21年に
は、設計の青写真が完成していたそうだ。しかし、設計どおりに町並みを整備
することは現在は不可能であるという。理由は種々で、用地買収が進まないとか
予算がつきにくいとからしいが。その結果が今の東京の町並みである。
小田原駅前に関する投稿もそうだが(註1)大金を投じて効果の薄い結果しか
産み出さない都市整備、美観への配慮がどこか足りない町並みというのは
いかがなものなのだろう。環8も全線開通したから渋滞が解消される見通しなど
まったくない。
街区全体の雰囲気重視のため、パリでは外壁の色を統一するよう求められたりする。
西洋は個性を重視、日本は個性が埋没というプロパガンダもあるが、都市整備に
おいては、日本は商業ビルも個人の家屋もみな個を競い合っているかのようだ。
その日本人が海外、とくに欧州の良好な状態で保存されていながらも同時に
現代の都市設備も整っている旧市街の町並みに酔いしれながら
散策したがるのは、皮肉にも感じる。ならば、自分らの街区設計段階では
時間をかけてたっぷり話し合っても、着工してからはスムーズに終了するように
するよう官も市民ひとりひとりも心がけるべきだろう。大金を投入するのだから。
と、自分は思う。
(註1)(参考)【神静民報】小田原 駅前歩道橋税金13億円のムダ使
〜よくある一コマだが〜
http://www.asyura2.com/0505/ishihara9/msg/489.html