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ると。
「5年連続で借金を減らしてるのは全国で長野県だけ。プライマリーバランス(財政収支)も6年連続で全国唯一の黒字化。僕の就任前は公共事業費が、福祉や教育の社会保障費の3倍もの予算額だったのを、ついに次年度では逆転させてるしね」
―それでも支持率は30%台と厳しい数字。
「アハハ、なぜかゼネコンの鹿島も会員に加わる長野県世論調査協会のデータでは、ブッシュちゃんと(低い支持率で)一緒なんだ。有効求人倍率は全国上位の1・20。完全失業率も低い方から3番目。だけど、オイシイ思いがなくなっちゃったのかも。守旧派には」
―どうして、知事への反発は激しい?
「役人上がりの知事が41年以上も牛耳ってきた県政を変えてくれ、とクラーク博士じゃないけど、明治期の“お雇い外国人”みたいに招かれたのが僕だから。ところが、地元の銀行や新聞が音頭を取って招致した冬季五輪の、焼却したはずの帳簿まで見付け出して、県外の弁護士や元刑事で委員会を作ったから、こんなはずではなかった、と危機感を感じたのかもね」
―実は、(暗闘に)もう疲れ切った?
「じぇ〜んじぇん(全然)。全国一低い給料の僕は、ギャラなし(の)広告塔なんだから、過労死するくらい酷使すれば、連中も賢いのにね」
―ずばり、8月の知事選出馬は?
「(対抗馬という)カードを切らなきゃいけないのは向こう。お手並み拝見でしょ」
―実は新党日本の代表として国政進出も?
「田中康夫って、メディアでの発言だけでなく、実際に行動して社会変革する存在だから。より社会貢献できるなら、民間企業(に転身)だって楽しいと思うよ」
―対立候補選びは難航しているようだが―
「『(田中康夫という)バナナがいや』なら(対抗馬として)『このパイナップルが欲しい』と自分で希望を言わなきゃ。でないと、おなかはすいてるけど、バナナだけはイヤ、と駄々をこねてる子供と同じだよ。信州大学出身の猪瀬直樹さんに(出馬を)頼みに出掛けた経済人もいるらしいよ。でも、彼だと公共事業はもっと激減しちゃうね。耐えられるのかな(笑い)」
◆田中 康夫(たなか・やすお)1956年4月12日、東京都武蔵野市生まれ。49歳。一橋大在学中の80年、小説「なんとなく、クリスタル」で文芸賞を受賞。著述活動の傍ら、阪神大震災時はボランティア活動にも従事。00年11月、長野県知事に当選。02年7月、県議会で不信任案が可決され