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2006/03/12
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000006254.shtml
前夜に東京を発車した「出雲」は午前7時すぎ、余部鉄橋を通過する。撮影ポイントは、未明から場所えお確保するファンで大混雑=兵庫県美方郡香美町余部
山陰と東京を結ぶJRの寝台特急「出雲」が十八日、ダイヤ改正で廃止される。鉄材をやぐら状に組む鉄橋としては日本最大の「余部(あまるべ)鉄橋」(兵庫県美方郡香美町)では、ディーゼル機関車が引くブルートレインの雄姿を写真に収めようと、ファンらが詰めかけている。
一九七二年デビューの出雲は、東京-出雲市間で十三時間以上という所要時間が敬遠されるようになり、次第に乗客が減少。兵庫県などは存続を要望したが、廃止が決まった。
余部鉄橋は、八六年の列車転落事故後、強風による列車運休が相次ぎ、二〇〇六年度から、風に強いコンクリート橋への架け替えが始まる。寝台特急と高さ四十一メートル、長さ三百九メートルの巨大鉄橋が同時に撮影できる最後の機会とあって、橋の周辺は熱気が高まっている。(田中靖浩)