★阿修羅♪ > 地域9 > 368.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
都庁舎、雨漏りに泣く 修繕試算1000億円
完成わずか15年 奇抜デザイン、補修の「壁」
[朝日新聞 2006年2月21日夕刊]
東京一の高さを誇り、目を引く外見でランドマークとなっている新宿副都心の東京都庁舎。完成から15年で、雨漏りに悩むなど痛みが目立ってきた。補修しようにも独特なデザインのため余計な手間がかかり、全面改修には庁舎を造り直せるほどのカネがかかるという。「バブルの塔」は、首都東京の未来に大きな負の遺産となりかねない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
丹下健三氏の建築家としての自己満足のために実用的でない都庁舎を建て、トンデモナイ出費を都民に強いる。そのほかどれほどあきれたことになっているかは、以下の「建設業界ニュース東京版」をお読みになるとよく分かる。
以下は http://www.kentsu.co.jp/tokyo/news/p01751.html からの転載。
老朽化の都庁舎、外壁など18〜23年度で改修 都財務局
■ 完成から15年目を迎え、一部で施設劣化が見られる都庁舎。施設の長期保全に向けて都財務局は、18年度から6カ年をかけて都庁舎の外壁・屋上防水などの改修工事を進める考えだ。6カ年の総工事費はおよそ10億円。相和技術研究所(目黒区)に委託した実施設計の中で、18年3月末までに施工方法などの詳細を固めていく。
都庁舎(新宿区西新宿2ノ8ノ1、敷地約4万3000平方b)は、総工費1569億円を投じて3年度に完成。施設は主に、第一本庁舎、第二本庁舎、議会議事堂で構成。総延べ床面積は38万1692平方bとなっている。設計は丹下健三・都市・建築設計事務所(港区)が行った。
18年度で完成から15年が経過しようとしており、外壁や屋上防水の劣化が進み、これによる一部雨漏りなどの発生が見られる個所もある。
改修では、屋上防水や外壁の目地シールに劣化が著しいことを踏まえ、第一・第二本庁舎、議会議事堂全体の外壁・屋上防水の修繕を行う。一方で、屋外に設置されている空冷チリングユニット(18台)機器の更新も行う計画だ。
現時点では、外壁のシーリング作業にはゴンドラを使用する考えだが、17年度末までにまとめる実施設計の中で、工程などを踏まえた最適な施工方法を検討していくとしている。
都の試算によると、今回の外壁・屋上防水改修に要する約10億円に加え、ビルオートメーションシステム(庁舎内の電力・空調設備などの一元監視システム)の導入に約80億円、そのほかにも約30億円と、緊急的に必要な改修額だけでもおよそ120億円の支出が必要とされている。
さらに、15年度に実施した現況調査を基にまとめた長期保全計画では、16年度から30年間で改修費などに1000億円を超える支出を見込んでいるという。
(建通新聞東京9月28日付1面掲載)