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「神戸空港は公明の本性を剥き出しにした」
神戸空港が開港しました。
２月１６日･･大安吉日でもないし、キリの良い日でもないこの日を何故開港日にしたのか、良くわかりませんが･･
まさか・・日蓮の生誕の日に合わせたのではないだろうなあ･･邪推していますが･･
いずれにせよ、冬の神戸･･六甲おろしや濃霧がおきやすく気候は不安定です。
その不安定な気候によって、開港１番のＢ−７７７は前日に空港に入ることが出来ず、開港日の早朝、なんとか関西空港から回送されてきて慌しく出発の準備をしたということです。
なんとも、先が思いやられるような始まり方ではあります。
僕は神戸空港には一時期を除いて反対をしてきました。
しかし、オール与党と言われる神戸市議会の議員たちは３０万人に及んだ神戸市民の「市民投票条例」実現への署名を無視し、傲慢にこの計画を進めてきました。
神戸市議会のホームページでは、昭和６２年以降の市議会議事録がデータベース化され、誰でも閲覧できるようになっています。
膨大な量のデータを読んでいくのは至難の業ですが、ある程度は検索して絞りこむことも出来るようになっています。
で・・ここ数日、このデータベースを閲覧していて、だんだん腹が立ってきました。
この計画は神戸市が「神戸市株式会社」といわれ、黒字財政を継続してきた頃に作られたものです。
もともと、神戸の沖合いは深く、けれども岩盤がしっかりしていることもあり、京阪神のどの都市からでもアクセスの便が比較的良く、関西空港建設の第一候補地に挙げられていました。
ところが、神戸市はこれに猛反発･･関西空港は都心からやや離れた大阪泉州沖に建設されたわけです。
ところが、関西空港に反対したはずの神戸市当局はいきなり神戸市営空港を作ると言い出し、この計画を推進･･不安に思った市民の多くが市長や市議会に疑問の声を持っていったわけです。
震災直前･･共産党が「計画に疑問がある」として、神戸空港慎重論を唱え始めます。
そこへ起きた阪神淡路大震災･･
神戸では多くの市民が亡くなり、罹災し、町は大きく傷つきました。
「これでは空港どころではない」
これは多くの市民の本音でした。
当たり前です。
明日をも分からぬ状況の中、馬鹿げた巨大プロジェクトにエネルギーを賭けるよりは、市民生活の復興が一番であるはずです。
ところが、これを市議会与党は「共産党による政争の愚だ」と批判･･無理やり建設計画を進める有様･･
中でもひどいのが公明党で･･
市民の間の反対意見や、市民投票条例制定の署名活動を指して「これは神戸復興事業のひとつである。反対であるなら対案を出せ」とのたまう有様･･
対案も何も・・空港建設はいらないと言う意見を出す市民や議員に対し、なんの対案を求めるというのか･･
この発言をした大馬鹿は僕も良く知っている公明党市会議員です。
この議員は表向き、やわらかな物腰で、仕事をしているように見えます。僕もそう思っていました。
ですが、あるとき、別の用事でこの議員を訪ねた僕に・・
それは神戸市役所３０数階・・市民をはるか下に見下す議員控え室で･･
用事が済み、雑談しているとこんなことを口に出しました。
「市民が投票で選んだ議員が、何をしようが勝手や！」
この瞬間、僕は再び空港反対運動をする気になりました。
さて、震災後の市会議員選挙･･男子部の活動家の間にも重い空気が立ちこめていました。
そこで、ある日の男子部部長会･･
マイクを持って話をしようとしていた県（だったかな）の男子部長はこう言いました。
「今から、目を瞑って欲しい･･質問するから、正直に手を上げて欲しい」
そしてその質問は･･
「神戸空港は要らないと思う人、手を上げてくれ･･これは上には報告しないし、手を上げたからといって、責めたりはしない・・ここだけの話や･･」というものでした。
目を瞑って･･僕はしっかりと手を上げました。
後で聞いた話ではこのとき、大半の部長が手を上げたそうです。
その県男子部長は、こう言うことを言う人でした。
「男子部たるもの、一流一般紙５紙のうち、せめて３紙くらいには目を通せ、世間の動きと自分の中での答えをしっかり出せ！聖教だけを読んでたらええというのではないぞ！」
とにかく、公明は市民の動きを完全に封殺する役割を見事に果たしました。
市民３０万人の署名は黙殺され、議員たちは空港問題になると顔をしかめ、一切、ものを言わなくなりました。
一人だけ、男子部員たちの思いを聞いて、空港の環境面への問題を指摘した議員がいましたが・・まるで罠にはめられたように、失脚していきました。
神戸空港には市民の税金は使わないそうです。
建設費は空港島の分譲地を売却することで充分返済でき、運営費は航空機の着陸料収入などで充分ペイできるそうです。
しかし、未だに空港島の分譲は進まず、値下げをしてようやく0.2％の土地が売れただけ･･
航空機は当初予定していた大型の乗り入れが思うように進まず、小型中型機中心となってしまい、それも着陸料を半額に値下げしてようやく誘致できた有様･･
駐車場などの売上は重要な収入源ですが、航空機の利用促進を図るため、航空機利用者は無料･･
誰が考えてもこの計画は破綻するのが目に見えています。
市議会与党･･
中でも庶民の味方を標榜する公明党の議員団はこの空港に税金を投入しなければならなくなったとき、どんな責任をとる積りでしょうか？
公明党は所詮権力の側にあるためにはなんでもする･･
神戸という地方都市の、空港建設こそが、それを如実にあらわしているように思えてなりません。
投稿者: kousan
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題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。