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SAGA SHIMBUN HOMEPAGE
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仮面ライダーに、ウルトラマン。子どものころはヒーローが登場するテレビに熱中した。秘密戦隊ゴレンジャーなど、五人組が活躍する番組もあった。熱血漢のリーダーやクールな二枚目、紅一点のヒロインなど、それぞれに個性があった◆今の子どもたちに人気なのはマジレンジャー。設定は違っても、悪と戦うヒーロー番組の基本は変わらない。ただ、ちょっと驚いたのは五人のメンバーのうち、女性が二人に増えていることだ◆調べてみると、ゴレンジャーの放送開始は一九七五年。以来、戦隊シリーズは現在二十九作目で、八四年の八作目からヒロインが二人になっていた。途中、一人に戻った時期もあるが、二人制はほぼ定着。九一年の第十五作では初めて女性指揮官も登場している◆子ども向け番組とはいえ、シリーズの歴史は社会変化と無縁ではないようだ。男女雇用機会均等法は八五年に制定され、女性の進出を促してきた。今では紅一点という言葉もあまり聞かない。しかし、二人には増えても、三人にはならないところに潜んでいる壁が見える◆厚労省は、今週末から始まる通常国会に均等法の改正法案を提出する。これから具体的な禁止行為を例示した指針づくりの論議となるが、表面的には平等でも、実態として働きづらくしている状況は存在する。指針で、どこまで踏み込めるかが焦点だ◆アバンセが算出した女性の参画度合いを示す指数によると、佐賀県は全国三十八位。「男尊女卑」の風潮が強いとされる九州は概して低かった。五人のうちヒロインは二人か三人か。五割の線に立つ壁は厚く、高い。自在に超えるようになった時、真の共同参画社会が訪れるのだろう。(知)