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http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1438769/detail
美しい沖縄本島の海、2005年5月。(撮影:中俣拓哉)
【PJニュース 10月14日】− 「美しい地球の財産である沖縄のサンゴ礁を埋め立てて、米軍基地を作ろうなどということを許してはいけない」
10月13日夕刻、会社員たちが家路につき始めるころ、JR大塚駅前(東京都文京区)では日本平和委員会のメンバーたちが、署名運動やビラ配りをしながら、それぞれに沖縄普天間基地の名護市辺野古沖移設反対を訴えていた。
普天間基地移設問題
1996年、現在沖縄県宜野湾市にある普天間米軍飛行場の返還が日米両国政府によって合意され、その際普天間に代わる新しい基地の建設が約束された。その新しい基地の建設地として選ばれたのが、沖縄県名護市辺野古(へのこ)沖であった。ところが、辺野古沿岸域は、絶滅寸前といわれるジュゴンの生息地として知られており、地元を中心とする市民グループが座り込みでボーリング地質調査を阻止するなど、積極的に移設反対運動を行っている。
米側は、環境問題や盛り上がりをみせる反対運動などを受けて、名護市辺野古沖の「浅瀬」への移設を提案した。対して日本側も、一度は米軍キャンプ内の「陸上」に移設することを提案したが、現在では米軍が推す「浅瀬移設案」に明確に反対という態度を示してはいない。
沖縄周辺は、日本で唯一のジュゴン生息地といわれ、その数もわずか50頭に満たないと思われる。基地が建設されれば、ジュゴンが追い込まれるだけではなく、貴重なサンゴ礁も多く壊されることになる。これは、たとえ「浅瀬」でも同じこと。また、その建設物が世界中の破壊活動にも加担しうる「基地」である、という点にも違和感を覚える。
現在、この移設先について結論は持ち越されているが、環境や生物の破壊の方向には進んでほしくないものである。【了】
パブリック・ジャーナリスト 中俣 拓哉【埼玉県】
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