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(回答先: 辞職後も「働いてもらう」 浜渦氏について石原知事[共同] 投稿者 ネオファイト 日時 2005 年 7 月 19 日 23:12:34)
「解放」 第1873号(2005年6月20日)(読みやすく行アケしました)
http://www.jrcl.org/liber/l1873.htm
(「解放」http://www.jrcl.org/)
「泣いて馬謖を……」?
いえいえ、東京ヒトラーの親衛隊長斬り
「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」。馬謖とは、中国は三国時代の蜀の武将。雲南討伐に活躍、諸葛孔明の信をうけ参軍となるも、命令に背いて魏軍と戦い大敗したため、軍律により孔明は泣いて馬謖を斬ったという。
大の「シナ嫌い」を自認しているファシスト都知事の石原が、この中国の故事に託して、「腹心」のクビをはねたおのれの心情をヒレキしたのは、まことに噴飯もの(六月三日の記者会見)。
石原の用心棒=副知事・浜渦武生を辞任に追いこんだ中心的実体は都議会自民党だ。いわく、副知事が三月の都議会予算特別委でおこなった社会福祉事業団への補助金の違法性をほのめかす発言は、(自民党と党出身の都議会議長を陥れようとする)ためにする虚言。しかも、民主党議員をつかって「やらせ質問」を仕組んだ。百条委員会(都議会調査委員会)で副知事がこの疑惑を否定したのは偽証にあたる=\―こう主張する自民党の主導のもとに、百条委員会は「副知事の発言は偽証罪での刑事告発に値する」と議決した(五月三十一日)。
過去三ヵ月余にわたるスッタモンダの抗争の末に、進退きわまった石原がトカゲのシッポ切りよろしく浜渦の首を切り、これと引きかえに自民の側も告発を見送るかたちで手打ちに応じた、というまったくの茶番劇。
都議会自民党が浜渦を目の敵にしたのは、自民党の息のかかった局長など幹部連中を次々ととばされ、都議会与党としての利権構造も破壊され、都政への発言力≠熏恃イきにされてきた恨みのゆえ。
確かに、「週に二〜三日しか登庁しない」石原にかわってあらゆる部門の決裁を専一的にとりしきってきた浜渦の「横暴」と「恐怖政治」はつとに有名な話。ふだつきの右翼分子として知られていた学生時代から石原に共鳴し、大学卒業後ただちに石原事務所入りして以降このかた、ヤクザそのもののこの男は、敵対勢力への恫喝・脅迫・謀略工作などを一手に引き受けてきた。ある都幹部が「浜渦氏を重用しすぎではないか」と進言したのにたいして石原は、「浜渦は『○○を殺せ』と言えば本当にやる男だ。お前にはできないだろう」とすごんでみせたという。まさに、ネオ・ファシストの頭目と親衛隊長にふさわしい逸話と言うべきである。
都議会自民党は、浜渦の「首」をとったあとは、石原のご機嫌伺いに余念がない。なにせ、都議選候補者のポスターは、ことごとく石原との握手の図。石原人気だけが命綱なのだから。前回の衆院選で落選した石原の三男坊の再出馬のために尽力することをせっせとアピールしてさえいる。
当の石原はといえば、記者会見で都政混乱にたいするみずからの責任を問われるやいなや、とたんに色をなして叫んだ。「私はやめる意思なんか毛頭ないね! いったい何の責任があるというんだ!」
バショクならぬSS(親衛隊)のボス=ヒムラーの首をこの和製ヒトラーが切り落としたのは、あくまでも知事の座にしがみつき、反労働者的なその諸政策を貫かんがため。子供たちに愛国心をたたきこむための「日の丸・君が代」の強制と処分。役立たずの社会的弱者(老人・病人・障害者・生活保護の受給者など)はサッサと死ね!≠ニ言わんばかりの、新自由主義にもとづく福祉・医療分野での「石原式改革」の数々。都政版大リストラのもとで、あらゆる職場が人員不足・超長時間の残業づけで、メンタル・病休者・早期退職者が雪ダルマ式にふくれあがり、現職死亡・自殺者があいついでいる。地獄図さながらの職場からの悲鳴とうめき声などどこ吹く風と、「勝つ高揚感において戦争に勝るものなし」などとうそぶいて恥じぬこのネオ・ファシスト! こいつのクビをこそ、労働者人民の怒りの斧でたたき切るのでなければならない。