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http://nagasaki-np.co.jp/news/kako/200507/02.html#06
環境省や県の絶滅危惧(きぐ)種(レッドデータ)にリストアップされ、絶滅したと考えられていた「ドウクツミミズハゼ」(ハゼ科ミミズハゼ属)がこのほど、三十五年ぶりに五島市で見つかった。
ドウクツミミズハゼは背びれが一つでうろこがなく、眼球が埋没した特徴を持つ。島根県大根島で一九五二年、本県の五島列島で七〇年に生息が確認されて以降、発見されていなかった。
五島市の男性が六月十八日、同市内で体長約五センチの「珍しい魚」を発見、水産総合研究センター西海区水産研究所(長崎市多以良町)で鑑定した結果、同ハゼと判明。同研究所東シナ海漁業資源部資源生態研究室の青沼佳方主任研究官は「絶滅したと思っていた。生きたままのドウクツミミズハゼを見たのは初めて。非常に貴重」と話した。
捕獲したハゼは一日、ハゼ研究の第一人者、千葉県立中央博物館海の博物館の藍澤正宏博士に送付。今後、生態調査など詳しい研究をする