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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050627-00000240-kyodo-soci
佐賀県などが申請していた、養殖方法の工夫で無毒化したトラフグの肝を食べる「フグ肝特区」について、内閣府食品安全委員会のかび毒・自然毒等専門調査会は27日、「提案された養殖方法でフグ肝の安全性が確保できるとは言い難い」とする報告書案をまとめた。
今後、一般からの意見募集を経て食品安全委が最終的な報告書を作成するが、科学的データを検討する調査会が否定的な見解をまとめたことで、認可の可能性は事実上なくなった。
佐賀県側はこれまで、フグ毒は海中の細菌類によって作られ、プランクトンやヒトデなどへとつながる食物連鎖を通じて最終的にフグの肝臓に蓄積するため、食物連鎖を断ち切った環境で養殖すれば無毒のフグが育つと説明。
これに対し調査会は(1)フグの毒化機構が十分に解明されているとは言い難い(2)安全性確認のための実験データも現時点では不十分−−として、特区認定に待ったをかけた。
(共同通信) - 6月27日19時59分更新