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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/env/news/20050608k0000m040145000c.html
青森県と秋田県にまたがる世界遺産、白神山地の象徴として知られる、国天然記念物のクマゲラ(キツツキ科)が今年5月の繁殖期に1羽も確認できなかった。89年から生態を調べている「本州産クマゲラ研究会」の藤井忠志代表は「本州のクマゲラは絶滅したとは言えないが、厳しい状況になりつつあるのは確か」と心配している。
クマゲラは北海道に約200羽生息している。同会によると、本州では青森、秋田、岩手の3県で確認された九つの繁殖地のうち七つが白神山地に集中している。97年から03年までの7年間、同一のつがいが毎年1〜3羽のひなを育てていたが、03年から04年にかけて雌がいなくなり、04年は繁殖が確認できなかった。ただ、雄と前年に巣立った1歳の幼鳥だけは観測できており、1羽も確認できなかったのは今年が初めてという。
藤井代表は「いくつかあった営巣地のいずれでも個体は確認できていない。白神のブナ林は20羽は生息できる広さがあるはずだが、観光客の増加などで脅かされている」と危機感を募らせ、行政などの保護対策を求めている。【小山由宇】
毎日新聞 2005年6月8日 3時00分