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05/22 07:55 県営名古屋空港は順調 九州への路線考える
二〇〇五年二月の中部国際空港開港に伴い愛知県営化された名古
屋空港を拠点に、小型ジェットで国内線を運航しているジェイ・エ
アが好調だ。西川建人社長に現状と今後の事業展開を聞いた。
―開港後の業績は。
「予想以上に順調で、名古屋発着便は利用客、搭乗率とも伸びて
いる。〇五年三月期の売上高は九十四億円、純利益が一億七千万円
と実質的に初めて最終黒字となった。〇六年三月期の売上高は百億
円超を目指す」
―二月に本社を広島県から名古屋空港に移した。
「国内線を充実させる日本航空グループの戦略がある。〇一年に
従来の十九人乗りより大きな五十人乗りを二機導入し、（主要都市
間を結ぶ）幹線以外に力を入れ始めた。広島を中心にした路線では
十分な需要が見込めなかった」
―名古屋を拠点とした理由は。
「小型機専用空港であることを重視した。発着枠が制限されず、
どの路線も現段階では自由に飛ばせる。大型機がいないから非常に
使いやすく、愛知県も搭乗施設整備などに力を入れている」
―名古屋地域の好景気の効果は。
「旅客数の底上げにつながっている。名古屋への便はそれなりに
座席を埋めることができる」
―就航を考えている地域は。
「伊丹空港も名古屋空港も東北、北海道への路線はあるが、西は
松山までしかない。九州への路線は充実させていいと考えている」
―今後の事業予定は。
「現在、六機ある五十人乗りを毎年増やし〇七年度には計十機に
する計画だ。それ以降は〇九年の羽田空港拡張による発着枠の推移
も見て、機材の大型化も考える必要がある」
西川 建人氏（さいかわ・たつひと）東大卒。７１年日本航空。
運航業務部長などを経て０４年６月からジェイ・エア社長。５７歳
。東京都出身。
20050522 0755
[2005-05-22-07:55]
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