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05/12 17:43 新宿も新幹線ターミナルへ 北海道、北陸延伸に合わせ 自民で2
北海道・東北、上越、長野・北陸の各新幹線の玄関口に、東京駅
に加え新宿駅を活用する構想が自民党内に浮上してきた。二〇一五
年度以降に北海道、北陸が開業しても、東京駅の新ホーム増設が難
しく、沿線自治体に便利なダイヤを編成するのも困難になるためで
、新宿―大宮(二十七キロ)を全面地下で整備し、二ルートにする
構想。
ただし、総事業費は六千億円以上(国土交通省試算)。事業費負
担を求められるJR東日本は「あくまで政治家の一部にある話」と
距離を置いており、実現のハードルは高そうだ。
自民党の久間章生総務会長ら与党整備新幹線プロジェクトチーム
の自民メンバーが中心になって構想の勉強を始めた。
現在の東京駅は東北、上越、長野(北陸)新幹線用にホームが二
面四線あり、山形や秋田に乗り入れるミニ新幹線も含めて複雑なダ
イヤをこなしている。これに北陸行きと北海道行きが加わるとホー
ムが足りなくなるが、用地確保は困難な状況だ。
一方、大深度地下利用法を活用して地下四十メートル以下の深い
ところに新宿ルートを整備すれば、騒音問題もなく時速二百キロを
超える高速走行が可能になる。現在、大宮―東京(三十キロ)は二
十六分かかっているが、大宮―新宿は十分程度で結ばれ、JR埼京
線特別快速の三十分と比べても大きな時短効果がある。
JR東日本が研究開発する三百六十キロ新幹線「FASTECH
(ふぁすてっく)360」の導入も視野に入れたものとみられ、自
民党は今後、党内の整備新幹線等鉄道基本問題調査会(小里貞利(
おざと・さだとし)会長)で実現の可能性を検討する。
20050512 1743
[2005-05-12-17:43]