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以前に以下の投稿をした。
「いずれにしても自民党の衰退は免れないだろうhttp://www.asyura2.com/0505/idletalk14/msg/549.html」
しかし、それ以後の状況の劇的な変化(具体的には各社世論調査の与党の勝利報道)によって不安にかられてきた。
投稿した頃、個人的には今回で民主党に政権がいきわたるのではないかと思っていた。だが、テレビを中心とした自民党内の争いばかりを報じた。結果、テレビは「自民党放送局」と化した。今までも偏向報道ぶりは言われてきたが、ここまでなったのは例がないかもしれない。
やっぱり「自民党」だなと思った。権力と言うものはそう簡単に崩せるものではないと。テレビ・新聞・雑誌・おそらく日本の通信社さえもそうではなかろうか。それらを小泉政権はうまく利用し、自らの傘下に置くことに成功した。もはやどのマスコミをとっても「自民党宣伝部」でしかない。
当初、私が思っていた見通しはとても甘かったということだ。よく考えてみればそうかもしれない。一見して「狂人」じみた首相が解散し、各所に「刺客」を配置する。でも、それこそが小泉首相の作戦だったわけである。ひょっとすれば、新党がいくつかできたがそれもマスコミに報道させ(こうすれば民主、共産、社民の影が薄くなるのは当然ではないか)るためだけが目的だったのではないかと疑いたくなる。全て、選挙期間中においてマスコミが報じた「騒動」が自民党の「作戦」であったと言うような。
とにかくいえることは小泉首相はマスコミを活用するのが非常に上手い。私たちは小泉首相の行う「奇怪な行動」のみに目を奪われている間にマスコミは着々と自民党の選挙戦を報道していた。
完全にお手上げだ。
マスコミをうまく使う。宣伝が上手だということだ。そしてそれを見聞きしている有権者はどう思っているかだ。結果は思いのままに操りきったというところだろうか。特に「テレビ」という存在が大きい。昼間のワイドショーは婦人を、健康番組は老人を、夜のバラエティーは若者を、野球中継は疲れきった勤労者男性を、ドラマは婦人を、若者を…全ての者たちを無知(もっというならば「馬鹿」)にさせていく。もちろんこれら「だけ」を流される「まま」に見ていた場合である。
そういう「不慣れな人」が突然、ニュースや政治討論番組、政見放送を見たところで何が分かるだろうか。Aという政治家が逐一丁寧にそして誠実な態度をもって説明しても分かるまい。でもBという政治家が大声を張り上げて「改革だ!」「ぶっ壊す!」と叫べばどちらに流れてしまうだろうか。結果はもう見えてしまっている。
あまりこれらを強調しすぎると衆愚政治の肯定を誘発しかねないのでこのあたりにしておくが、一方でこのような状況を作り出したのも、有権者がそのようなことをする政治家を選んでしまっているともいえるだろう。
有権者の「見識」が問われるところだ。
それにしても表題は「小泉ファシズム政権誕生前夜」とつけたが明日はどうなるのか。明日の今頃はテレビがにぎわっていることだろう。そして、阿修羅や2ちゃんねるでも書き込みが殺到しているに違いない。
自民党、そしてテレビにより作り出された「熱狂」の政権が誕生するのか、それらの動きから距離を置いた「冷静」な政権が誕生するのか。おそらく日本以外の世界も注目しているだろう。
今回の選挙は歴史の教科書に書き込まれることがあるのだろうか。書き込まれるとするならばそれは「否定的」な意味で書き込まれるに違いない。そしてその「当時」の人の思いを書いた資料としてひょっとすれば阿修羅の投稿者のうちの誰かの文章が掲載されるなんてことになるかもしれない。というのは考えすぎだが、そんな笑い話では済まされないような事態が進行しつつあることだけは常にとめておく必要が残念ながらある。
それにしてもこのような投稿が明日になれば何の必要もない文章になっていてくれればそれで良いのだが。