★阿修羅♪ > 雑談専用14 > 840.html
 ★阿修羅♪
「唯物論」が、「カス」である。
http://www.asyura2.com/0505/idletalk14/msg/840.html
投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 9 月 10 日 08:53:12: ilU7eLmFtsv5I
 

(回答先: 私の唯物論の大雑把な理解 投稿者 たかす 日時 2005 年 9 月 10 日 01:16:33)

* 2005.09.10 Saturday * 08:57 * Kaisetsu * ポスト・モダンな社会へ
「唯物論」が、「カス」である。
http://blog.kaisetsu.org/?eid=171934

最近の世界の動きは、激しく、その本質的な意味合いを掴む事が困難な情勢ですか、基本的には、「唯物論」、或いは、「唯物論肯定主義」からの脱却、「脱唯物論」に向かっていることは明確になりつつあります。
イスラム原理主義も、また、物質に対する精神の優位性に、関心の重点が在ります。キリスト教右派と呼ばれるグループも、より鮮明に、精神的世界の純化を求めていると考えた方が、分かりやすいでしょう。EUの統合も、紆余曲折を経ていますが、実際の所、この『エネルギー』の源泉は、「ヨーロッパ精神世界」という共通の家の『価値保存』に求められると思います。
これは、最近の、特に、ITの勃興とも無縁ではなくて、「物質」的技術の価値よりも、ソフト・ウェアを中心とする、より「精神世界」に近い部分の活動領域が急速に拡大していることも原因の一つでしょう。
物理的な世界自体も、むしろ、人間認識の構造に関心が移っています。元々、アインシュタインの相対性理論は、光という、人間認識の限界を、どのように認識するべきか、という認識から出発しています。生命科学も、また、同じです。遺伝子の組み合わせ、順列構造の解明を終え、その「有機的な」システム、精神的領域への飛躍がテーマとなっています。
小泉氏の手法は、極めて、脱唯物論的色彩の濃いもので、「構造主義者」であると断言して良いと思います。
これは、唯物論の否定という意味では、進歩的姿勢ですが、構造主義自体が、色濃く、「唯物的」な思考方法に連続しているために、多くの不合理性を内在しています。
つまり、構造を変えれば、変化が起こる、という神話です。
なるほど、遺伝子の組み合わせを変えれば、変化が起こるでしょうが、闇雲な、つまり、不合理な構造の変化は、遺伝子の正常な機能を壊す可能性も高いのです。多くの場合、機能不全に陥り、それこそ、単なる、物質に逆戻りし、永遠に、精神的な活動と無縁になってしまいます。
小泉氏は、数学を学んでいるはずですが、「必要条件」と「十分条件」を取り違えているようです。
この「構造主義」に内在する欠点を批判するのが、「ポスト・モダン」と言われる哲学の潮流です。
この「ポスト・モダン」も、明確な哲学のスケルトンを持っているのではなくて、単に、構造主義を批判するだけに終わっている部分も多く、単なる、「知の遊戯」に陥っていきます。
ここにおいて、再度、現実社会を直視して、個々の問題を、まず、構造主義的視点から整理・分析し、その後、構造主義に内在する欠点である、「唯物論」的な認識構造を、注意深く、「エポケー」して、脇に追いやり、「知的」思考技術、つまり、合理性にのみ依拠した、類推能力で、正しい認識を得る、という、非常に複雑であるが、合理性という意味では、確実性の高い、方法手段が好まれるようになった。
但し、思考の単純化を図るために、デリバティブに於ける「伊藤のレンマ」のように、一定の哲学的成果については、結果的に正しい方向性を示す道具として使用します。複雑系という思考方法も、同じで、個々の因果を超えて、相対的な確率的世界における、原因と結果の一致(する場合が多い)を、有効なものとして、一応、活用するのです。
このように、世界的な潮流は、「唯物論」の世界を遥かに超えて、「唯物論」と聞くたびに、「恐竜の世界か」と思うほどになってきています。これは、マニラでも、香港でも、シンガポールでも、上海でも、バンガロアでも、同じです。唯物論なんて、誰も、相手にしません。
勿論、小学生の時に、算数を学ぶように、唯物論の基礎を勉強することは、一定の共感を呼ぶでしょう。ですから、フォイエルバッハやマルクスの資本論程度は、当然、熟読しているでしょう。しかし、それは、イソップ童話を読むのと同じ程度の教養です。
この点、日本人社会は、唯物論が、まだまだ、大きな「価値」を持つ社会であり、特殊であり、さらに、その「唯物論」も、テレビや、アンチョコ本で知ったかぶりする者が殆どであり、まさに、日本の週刊誌に踊る、「ピンク裸体」と同じく、恥ずかしい世界です。
唯物論は、「ゴミ」であり、「ゴミ箱」にあるものと思っているのに、日本では、何処でも、目立つところに、散らかって、誰も、掃除しません。
この点、小泉氏の古い「構造主義」であっても、新鮮に思える空気が日本にあるのも、当然でしょう。
小泉改革を、古い、「唯物」論で批判しても、小泉氏の方が、当然進歩的であり、「唯物論」を研究した結果の「構造主義」が、理論的に常に優位に立つのは当然です。
「唯物論」が、「カス」である。
その「カス」を、十分に研究しないで、唯物論を語るなんて、「スカ」としか言いようが無い。『唯物論』、絶対で、しかも、「唯物論」を語れないものは、下級動物としか、言いようが無い。

(参考)

『自称』唯物論者で、実は似非の知ったかぶり『竹中半兵衛』唯物論を語らず
http://www.asyura2.com/0505/idletalk14/msg/780.html
投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 9 月 05 日 01:55:35: ilU7eLmFtsv5I

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 雑談専用14掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。