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台風一過の抜けるような青空を見て思うのは、洗い清められることで、生き返るということ。ある人の最近のレポートに、次の一節があった。
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かねてから米国の調査会社は日本人の特徴として驚くほど民度が低くて、
主義主張もなく勝ち組につきやすいという分析を行っていましたから、
その考え方に沿って、もう既に勝ち組がはっきり決まっているから、み
んな勝ち組である自民党に投票しなさいということでこんな調査を作り
上げたのだと思います。本当に人を馬鹿にした話ですが、現実に今まで
の日本人の政治行動がこの分析どおりであることが一番の問題なのです。
しかし今回は様子が違っていて、……
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「主義主張もなく勝ち組につきやすい」というよりも、「主義主張もなく天地自然の流れに従う」と言うべきなのかもしれない。石川五右衛門じゃ無いけれど、人が生きていれば、次から次へと、人間の「悪」はわき出してくる。それはどうしようもない。だからそれを天地自然によって洗い清めてもらう。人間の悪を常に洗い清めることが、人世なのだ、というような思いの強いのが日本人の特徴なのだろう。洗い清めるたびに感ずるすがすがしさに、大きな意味を認めているのだ。
勝ち組だなんて言って煩悩むき出しにしている人間を、本心では尊敬したり恐れたりはしていない。ただやりたいようにやらせておくだけ。そのうちに洗い清められて消えてなくなるのだ。その時になれば、本人も気がつく。だから放っておけばいいのだ。というようなことだろう。
日本では政治的な革命というよりは、庶民による一揆、打ち壊しの伝統がある。その一揆や打ち壊しは、自分の欲望や主義主張を満たすための行いではなく、天地自然による「洗い清め」の一環なのだと認識している。庶民がそのように認識するときにこそ、天地自然からのパワーをいただいて、一揆、打ち壊しの破壊力が生ずる。
そして、嵐が去れば、すがすがしい空を仰ぐことができて、そしてまた、人間のアカがたまると、洗い清めがあって、という繰り返しのなかから、なにかを得ていこうとするのが日本人と特徴なのだろう。