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国民に銃を向ける軍隊:馬場さんの問いかけにこたえて。
http://www.asyura2.com/0505/idletalk14/msg/816.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 9 月 07 日 11:34:16: 0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: 半兵衛さん,ルイジアナ州知事がイラク帰りの州兵に「暴徒たちに発砲し射殺せよ」と命じたのをご存知ですか? 投稿者 馬場英治 日時 2005 年 9 月 06 日 16:23:11)

馬場さん、真摯な問いかけありがとうございます。
国を憂える気持ちは同じです。

ルイジアナ州兵に略奪者や暴徒に対する発砲権を与え、イラクでの米兵の残虐さをもって自国民を威圧する発言報道は、私も投稿しております。

http://www.asyura2.com/0505/war73/msg/1051.html

さて、日米の国を運営する原理の違いですが、基本的には小泉政権はアメリカをモデルとして国家の機構を抜本的に改革(改悪)してきたのではないでしょうか。日本的なよいものはズバズバと排除してゆく。平和主義もかなぐり捨てて、これまでの有事法制定、日米軍同盟の強化、イラク派兵、憲法改悪の策動に現を抜かす。規制緩和と改革と郵政民営化の唱導も同時的に進めている。小泉政権のもくろんでいるのは、日本社会のアメリカ化をめざしているということと軍事的には「戦争のできる国」として世界に雄飛したいということではないでしょうか。日本の現在の政治はこれを軸にまわっているのが本質だと思います。議会も基本的にこの方向にもってゆかれ、まさしく翼賛議会だと思います。ファシズムの全面開花ですね。

馬場さんが政治板で出された石井議員の投稿されたブログはこの意味では警鐘を打つものだと思いますよ。謀略殺人であることの証明が待たれるところです。

私の尊敬する人は天木直人氏であります。

http://www.asyura2.com/0505/idletalk14/msg/652.html

ついでですが、気骨のあった政治家の 

斎藤隆夫 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E9%9A%86%E5%A4%AB

この人の「幻の演説」が何年か前にNHKの「そのとき」で紹介されましたね。轟々たる野次と避難をものともせず、最後まで演説してました。国会は議事録を廃棄したそうです。

現在アメリカは経済のグローバリズム化と軍事的ユニラテラリズムで世界支配の完成をめざして、「テロとの闘い」を進めていますが、これに唱和して着々と侵略の機会をうかがっているのが小泉政権です。日米支配階級のの強権的な支配戦略は、日米軍事同盟にもとづき、東アジアでは中露包囲戦略を本質として、日本では国内的にはそのための右翼的な有事法を頂点とする法体系を整備し、世論つくりに邁進しているのではないでしょうか。私はこの国内体制の整備は完成段階に至っていると認識しています。なぜなら、この衆銀選挙で自民党が勝利すれば民営化法案の再提出もさることながら、改憲の国民投票法案まで用意しているという事実です。ハゲタカファンドに郵政の財産を供与することなど彼にとっては「本丸」どころではない。日米運命共同体論てありましたが、まさにあれですね。彼にとっては当然の米支配階級との提携のための手みやげなのです。

したがって、小泉は今度の郵政民営化解散総選挙は「国民投票だ」と思わずホンネをもらしたけれども、これは憲法改悪のための「国民投票」の意識を醸成してゆくための第1歩だと思います。はじめは改悪を拒否されても何度も何度もやる。これって、今度の選挙勝利後、民営化を再び上程する、参議院で否決される、採決されるまで何度でもやるって言ってますね。そのことを肯定するように小沢は「何度でも参議院で否決されるだろう」と言っていますが、改憲で腹あわせは終わっているのですから、民営化で国民の目はごまかされているわけです。国民投票もゲッペルス=マスコミを動員して改憲キャンペーンを張りつつ何度か実施すればやがて世論はノーからイエスに変わるとの、自信をもっていますね。

災害の話に戻りますが、災害が発生した場合であっても、被災者を救助するのではなく被災者に対して銃をむける。それは自然災害が国家への反発を生む、これは阪神大震災で常識となったもので、このことから被災地での略奪(実際に放映されていましたね)や混乱が国家崩壊の危険性をはらんでいるために実際にありうることだと思います。災害を口実としたテロルは国家権力側が行うものだと思います。それは、日本の国家運営の原理は明治以来変わっていないからです。ちなみに関東大震災を見ればわかることですが、流言飛語が朝鮮人代虐殺を引き起こしたし、無政府主義者も暗殺された。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%89%E6%A0%84

もちろん、現在的には石原慎太郎が三国人発言を繰り返し、震災後のテロ対策と称して自衛隊を大々的に動員して戦車や装甲車を東京の市街をパレードさせて鎮圧訓練を繰り返してきています。復興支援の名目でイラクで米英の侵略に加担しているのもまんざらこういう「国内対策」にも主眼がないわけじゃない。ルイジアナ州知事のごとく、大災害が発生すれば国民に銃口を向ける日がやがてやってくる。大災害は人々から衣食住を奪い、人心を惑わせる。

私も現実に阪神大震災の被災者ですが、インフラが破壊され何日も電気が通らなかった町では暗がりでレイプ事件は多発したという噂でもちきりで、私も娘を持つ身であり、心配でした。マスコミは「整然と復興に取り組む神戸の人々」ってな調子で、犯罪の発生はないかのような報道してましたね。

当時は大阪勤務でしたから何ヶ月もJRも私鉄も何ヶ月もストップしているので震災ルックで毎日遅刻しながら会社に通わざるを得ず、社内ではすでに私に対する差別のまなざしは相当なものでした。食堂にはいれば異様な風采を特別の目で見られ、「被災者の方ですか」なんていわれる。会社は私の勤務態度に業を煮やし、異動命令を出してきます。震災のショックは子供にも大きく現れていて親がいなければダメな状態であると訴えても、会社は受け入れません。

他にも多くの市民が、神戸の外、たとえば大阪や京都などに通勤していた人たちはこういう無理を押し付けられて失職した。そうでなくとも神戸の生産設備は破壊され地元で失職した人が大量に存在していた。その影響はいまだに残っている、政府は知らん振りです。職探しの意欲も殺がれてしまっているのです。

大震災は別として、これまであまたの災害が日本を襲っているわけですが、防げるはずのものを防げなかったというのは人災だと思っています。今日でも弱者が犠牲になったことがわかります。治水・治山、風害・震災対策を徹底せねばならぬのに、資本の論理ですべて後回し。アスベストなんぞまさにこの典型だと思っております。

こんどの台風14号の被災地へ早速足を運んだ政治家がいますか?票にならないから行かない、では情けない話です。被害は風害や水害で家を失い、田畑を失い、肉親を失う悲惨なものです。

長くなりすぎて申し訳ありません。
今後も雑談板でやりとりさせていただければ、私も勉強になります。

とりあえず、内橋克人氏の評論を掲載することで私のレスを終えさせていただきます。
ありがとうございました。

かなり古い氏の発言に関するネット資料がありますが、現在的な政治・経済の流れをつかむには参考になるのではないでしょうか。リンクを貼っておきます。

規制緩和 何をもたらすか すり替えられた規制緩和 内橋克人
http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/20030310MSDokUchihashiBassui.htm


最新のものでは天木ファン氏が政治板に投稿されているものがあります。

内橋克人:問われるのは日本の民主主義 支える努力を─「東京新聞」
http://www.asyura2.com/0505/senkyo13/msg/586.html
投稿者 天木ファン 日時 2005 年 9 月 06 日 17:36:36: 2nLReFHhGZ7P6

以下抜粋します

−−−−−−−−−−−−−貼り付け開始−−−−−−−−−−−−−

高田:自民党的といいますと。


 内橋:最大の力をもつ経団連からの政治献金に支えられ、特定財界人や特定学派の経済学者が諮問会議や審議会のポストを排他的に独占する。旧大蔵官僚の権力肥大化…。挙げていけばキリがない。国全体が政権翼賛会になろうとしている。

 時の政権が、もてる権力を駆使して与野党を政府翼賛政党に染め上げてしまう。党内異論を認めない、というのは、明らかな党内民主主義の否定だ。これでは議会制民主主義が成り立ちません。与党が政権と一体になり議会が多数党となれば、待っているのは独裁です。与党にも野党にも異論があり、政権の暴走を防ぐ、それが、あるべき議会制民主主義ではないですか。


 高田:しかし、小泉首相を支持する人が多いという現実があります。

 内橋:私は「熱狂的等質化現象」(ハーディング)と呼んできたのですが、日本を戦争に駆り立てたかつての日本社会の病理でした。ファシズム前夜には必ず大衆は「強い指導者」を求める。

 昭和恐慌の長いトンネルで痛めつけられた一般国民、たとえば小さな商店の店主、失業者、農民まで強い指導者を求め、「とにかく職をくれ」と叫んだ。国民の声に応えて台頭したのがファシズムでした。いま、同じ熱狂的等質化現象を巻き起こし、強い指導者像を描いて、それを勝手に小泉さんに重ね合わせている。

 ヒトラー登場の歴史過程も酷似しています。第一次大戦後の過重な賠償要求にドイツ国民は苦しめられ、その不満と困窮に乗じてナチズムが台頭した。二度三度の小泉フィーバーはファシズム前夜を思わせる。

 政権に異を唱えるものはすべて「造反者」として排除、抹殺するのでは、民主主義は成り立たない。
 逆に小泉さんが真のステーツマンなら、そういう手法を自ら禁じ手とすることで、民主主義を守ろうとするでしょう。
  

 高田:ファシズム前夜という指摘があったが、日本人が戦後60年かかって築いてきた民主主義はそんな簡単に吹き飛ばされるのでしょうか。


 内橋:今回の小泉さんのやり方が通れば、日本には民主主義が根付かなかったということになるでしょう。60年かけて私たちは何をやってきたのか、と。
 
 戦前戦中の悲惨のうえに、昭和一けた生まれ以前の人たちは、絶対にそれを繰り返してはならないと必死だった。空中に投げられた物体は放物線を描いていつか落下する。飛び続けるのは「慣性」(イナーシャ)が働くからだ。戦中の悲惨を知るものが、その慣性を懸命に下支えしてきた。少しでも長く飛び続けるように、と。それで初めて戦後民主主義は守られた。その力が働かなくなれば、日本の民主主義は、間違いなく放物線を描いて落ちていくでしょう。

 高田:60年、慣性で保ってきた民主主義ですか。


 内橋:議会制民主主義は絶えず危機に立つものです。その基盤を育てていく力が働かなくなればたちまち落下する。そういう必然を抱えているのです。ヨーロッパでも議会制民主主義が根付いていく過程は危機の連続でした。私たちの戦後も、飢餓の時代を生き抜いた人びとが、必死に支えてきたからこそ、今日の民主主義がある。

 言論の自由ひとつ、それを既与のものと錯覚して、支え守ろうとする力が衰弱すれば、たちまち引力が働いて地に落ちてしまうこと、間違いない、と思います。

−−−−−−−−−−貼り付け終わり−−−−−−−−−−−−−


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