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政界再編成に誘導するしかない!!
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投稿者 考察者K 日時 2005 年 8 月 28 日 13:27:40: JjkI8nWTpj0po
 

 朝から政治討論番組を見ていて感じたのは「今回の選挙では何も期待できない」という結論である。

 どうしてそのような結論になるかと言うと「どの党も財政改革」を、まともに考えていないと言う事である。一番まともなのが「新党日本」だろうと思うが、いかんせん弱すぎる、それでも党勢拡大を考えているならば良いのだが、「数ではなく質」と言うのでは応援したくてもできないだろう。せめて全部の比例区に候補者を擁立しなければ「現在の選挙制度では消滅するだけである」
理想だけでは現実の壁の前に敗れ去るのみである。「現在の選挙制度」を、もう少し認識しなければならないだろう。

 そう言った意味では「国民新党」の方が少し「現実の認識がまとも」だとは思うが、郵政民営化反対という主張に「既得権益の擁護」という国民の認識も「マスコミの誘導」によって形成されてしまったので、イメージとして不利な面は否めない。

 そこは「社民党」も「共産党」も同じである。

 残り三党(自民・公明・民主)については「庶民の視点」と言う視点が全く抜け落ちている。三党共に「国民生活は不便にしても良い」としながら、増税面ではキチンとした説明を避けている。
 郵政民営化をすれば、全てが良くなると言わんばかりである。
 民主は「消費税3%UP」を一応言い訳程度に掲げているが「年金目的税」と言う意味合いが強く、それを自民党に「それでは、財政は成り立たない」と指摘されているのが「非常に悪質なブラックユーモア」という印象を受けるKです。

 特定の団体の既得権益を廃止できる構造にする。という「構造改革という方向性」は正しいとKも思う。ただし、それは「小さな政府路線とは必ずしも一致しない」
そんな簡単な事も多くの政治家も国民も分からないのかと、Kはあきれ果てている。

 「小さな政府」が正しいと、まるで憑き物にでも憑かれたように多くの人が思い込んでいるが「小さな政府」も「大きな政府」も政府の経済政策の手法であり、小さな政府にすれば「官官癒着」と「官民癒着」は減るとは思うが「民民癒着」は増えることが予想されるので「特定の団体の既得権益」の廃止には直結しない。
 確かに「税金の無駄遣い」という意味での不正は減るかもしれないが、その分が商品物価に転嫁(民民癒着によっておこり得る)すれば、結局は「個人の経済収支は変わらない」
 例えば、郵便局に預けようと民間銀行に預けようと、どちらも財投機関債(独立行政法人の社債)を購入して、運用したとして、そこの独立行政法人が倒産した結果として「1000万円以上は返ってこない」とすれば、国民にとって「全く同じ」でしかない。

 これは「国民が小さな政府を支持するのは間違っている」と言う事である。
 まあ、国民にもピンからキリまでなので一概には言えないが、一般的庶民と一般的労働者であるならば「小さな政府」を希望するのは、思考する力がない。と言えるだろう。

 で、今回の選挙では「労働者の味方」と思える政党はない。
かろうじて「共産党」と「社民党」かなとも思えるが、イデオロギー政党というイメージが強く、現在の日本では「永久にメジャーにはなり得ない政党で、消滅しないだけマシ」という政党である。
 更に言えば、共産党は協調性に決定的な欠如があり、共産党が下手に発言すると「共産党が主張されることには意地でも反対」という場面がありえるくらい、実際の役には立たない事実が現実なので、正しい主張をされる事も多いが、押すだけ無駄でもある。

 共産党は「日本労働者党」とか「日本庶民党」にでも名称変更をして、労働者・庶民の味方としての「大きな政府を目指す党」としてイデオロギーと分離の上、組織の見直しを行うべきだろうとKは思う。

 社民党は微妙だが、民主に付くよりは共産党と協議して上記の新党に合流するくらいしか、党の理念すらも守ることが難しいと思う。
 福島みずほ党首は「さきがけ」のように少数でもキャスティングボードを握れるように頑張りたいと発言していたが、選挙制度が変わっているので無理だろうと思う。
 人数的には、もう復活は厳しいので「何とか、理念だけでも残せる戦略」を模索すべきだろうと思う。

 今回の選挙で目指すのは、自公連立の過半数割れである。これで「小泉氏は退陣」となる。できれば、投票率を高めて公明組織票の効果を低めて、公明党議員も減らすのが望ましい。

 しかし、民主も「アメリカ追従の合理主義」の集まりであり、とても政権を任せられる政党ではない。(出来ないと言う事ではなく、自民と変わらないと言う事)
 
 今、日本の国民が望むのは「景気回復、雇用の安定的拡大、老後不安の解消、少子高齢化問題、子育て支援、失業者対策」といった社会のあり方問題だろうと思う。
 それらは、盲目的な「小さな政府」の方向では「絶対に解決しない!」だろうと思う。
 
 労働者(と、その家族)の比率は多数決で勝てるだけ多いのである。
戦略しだいでは、必ず勝てるはずである。
「庶民・労働者の味方の政党」が政界再編によって生まれる事を期待したい。それには「民主を勝たせすぎてもいけない」だろうと思う。

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