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映画「網走番外地」シリーズなどを手掛けた映画監督の石井輝男(いしい・てるお)さんが12日午前9時43分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。81歳。東京都出身。
1924年(大正13年)1月1日生まれ。47年、創立されたばかりの新東宝に入社。57年から58年にかけてお子様向けのヒーローもの「鋼鉄の巨人」(スーパージャイアンツ)シリーズを手がけ人気を博す。その後、「黒線地帯」「黄線地帯」などの「ライン」シリーズや「女王蜂」シリーズなどで才能を発揮した。一般に知られるようになるのは新東宝倒産により移籍した東映での作品。若かりし高倉健を主演に据えた「花と嵐とギャング」で、それまでの東映には見られなかったモダンな感覚を見せ、一部に絶大な支持層を得た。その才能は大ヒットシリーズ「網走番外地」でも縦横に開花。このシリーズの最高傑作「同・望郷編」に結実する。さらに、エロとグロがないまぜになった種々の作品でも持ち味を見せた。マニアの間では絶対的な人気を誇る「江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間」がその代表作。ギャグのセンスも豊かで、この方面では空手映画「直撃地獄拳・大逆転」が抜群に面白い。日本映画の最盛期から最近に至るまで「活動屋」魂を衰えさせることなく映画を撮り続けた。世の習いとはいえ、日本映画界はまた一人、異才を失った。
[2005/8/12/17:11]
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-050812-0012.html