★阿修羅♪ > 雑談専用14 > 486.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
もし本当に「郵政民営化の賛否」を問うのなら… 2005-08-10
Creative Sapace トピックス
http://www.creative.co.jp/top/main2735.html
Creative Space HP
http://www.creative.co.jp/
−−−−−−−−−−−−以下貼り付け−−−−−−−−−−
テレビを観ていたら、山本一太参議員が、
またもや二者択一を強引に迫っていました。
繰り返すようですが、
「大きな政府か、小さな政府か」
「役人天国か、民営化か」
「抵抗勢力派か、構造改革派か」
………etc.
それを国民に直接問うのが、今度の選挙の争点であって、
その象徴的なものが「郵政民営化問題」なのだと…。
もし本当にそのようにお考えなら、国民に問う前に、
郵政民営化法案に「賛成」した自民党議員にまず問わなければなりません。
「あなたは本気で賛成ですか?」と。
なぜなら、もうすでにメディアでも流れているように、
「本当は反対だけど、諸事情を考えると賛成に回るざるをえない」
と発言していた議員がずいぶんたくさんいたからです。
ここから分かることは、自民党の中にはたくさんの反対者がいたにもかかわらず、
「諸事情」があって、やむなく「賛成」の票を投じたということです。
そしてその「諸事情」の中には、
・解散総選挙を避けたい
・選挙になったら自民党が割れる
・選挙に負けたら自民党は政権を失ってしまう
・政権を失ったらまた大変な苦しさを味わざるをえない
・党議決定に反したら処罰される
・党議決定に反したら「公認」から外される
・公認されずお金もこなかったら選挙に負けてしまう
・…etc.
このような問題に悩みぬいた結果、
多くの自民党議員が、結果的に「賛成票」を投じました。
つまり、本当は「反対」なのに「賛成」せざるをえなかったのです。
そんな板挟みの矛盾に苦しんで、自殺に追い込まれる者まで出ました。
自殺まではいたらなくとも、自らの信念が貫けなかったことに、
たくさんの議員たちが忸怩たる思いをしていたようです。
テレビが報じてしまったこともあって、
「本当は反対だったが賛成に回った議員たち」が誰だったか、
それはもうかなりはっきりと分かっています。
この場合、前回の選挙でその人に投票した有権者はどうなるのでしょうか。
その候補者の本心(つまり民営化反対)を評価すべきか、
「自民党公認」の看板(つまり民営化賛成)で判断すべきなのか。
これは非常にややこしい問題です。
さっきのテレビでは、悩んだ結果「棄権」した大仁田議員が、
「賛成票を投じてくれたら、何でも願いは叶えてやる」とか、
「こういう条件でどうだろう…」と、
さまざまなおいしい交換条件を持ち出されたことを暴露していました。
これに対して彼は、
「情熱と理想によって説得されるのならまだしも、
交換条件を出されたことには失望した」
といったような発言をしていました。
つまり彼は、郵政民営化法案に反対していたからこそ、
交換条件で説得され、悩んだ結果「棄権」したのです。
彼の場合は参議だから総選挙には関係ありませんが、
同じような悩みの果てに「賛成」したり「棄権」した前衆議員は、
「公認」と「お金」のために「反対の魂」を売ってしまうのでしょうか。
まさにややこしい問題ですが、ただはっきりと分かることは、
本心では反対だったのに賛成に回った議員は、
結局は「自己保身」で自民党に留まったということです。
となれば、今回の自民党は「自己保身優先党」ともなりかねません。
とにかく今回の総選挙は分かりにくいことだらけです。
いや、今回自民党公認で出馬した多くの候補者たちが、
「我が身のために公認というレッテルを得た者たち」と考えれば、
案外、非常に分かりやすい選挙と言えるのかもしれません<笑>。
もうひとつ、もし今回の総選挙の争点を「郵政民営化」の是非に絞るとしたら、
そしてその結果、再び自民党が政権についたとしたら、
選挙が終わった段階で、もう一度解散総選挙すべきです。
なぜなら、この選挙はあくまでも「郵政民営化」の是非を問うたものであって、
それ以外の問題は、何も明らかになっていないからです。
ここにも「郵政民営化」の是非を問うことの問題が出て来ます。
もし本当に「郵政民営化の賛否」を問うのなら…
2005-08-10
小泉首相の「公約」の欺瞞
2005-08-10
なぜ「郵政民営化」にこだわるのか(2)
2005-08-10