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少し古いものですが(1999年12月)よろしく。
現状分析原理論・・・・冷戦崩壊後、世界経済の基軸は極端にシフトしました。冷戦中、最も金が動いていた軍需産業から、あて先なく資金が流出しました。扱い手はもちろんユダヤ人です。この金は、元はメジャーとだけ呼ばれる大石油資本をさしていたころの、中東中心に利権をあさっていたエクソン・スタンダードというユダヤ系資本が動かして稼いでいたものです。
この、世界を支配する利権を、世界第二の産油国のボス「フセイン」が追い払ったため、アメリカのイラクに対する憎しみは異常なものがあるわけです。私は、この9月イラクに行ってきましたが、国連制裁という名のアメリカによる経済制裁は異常です。 最近もイラクが石油の禁輸出を決めたときも、CNNを見ていてもただめちゃくちゃにイラク批判の言説を流しっぱなしでした。ある程度,眉に唾してみていく必要がありますよ。この12月にも私は友人をイラクに送り・・このホームページ英語版はイラクのインテリが読むことになっていますが・・実態を観察してきてもらうことにしているくらいです。
イラク問題は別として…死の商人として儲けられなくなったメジャーの資金は結局、90年代、利益を求めて株式市場に流入したのです。その金は異常な巨額で、推定するしかないわけですが、大蔵省は2000兆円、私たちは4000兆はくだらないと見ています。
もちろん、大蔵より栗本の方が正しい。第一、実態として一日200兆円もの金が世界の株式市場で動かされているわけですから、基本構造として、もう絶対にうまくいきっこないう無理なゲームだと言えます。そしてそれが全部儲けを挙げようってんだから,どこかでばくはつするにきまっているのが今の世界経済。もう歴史的に恐ろしい地点にいると言って間違いない。君の懐も行き詰まってるかも知らんが、それは少し根性出して働けば突破できる範囲。けれど、世界経済は歴史的・構造的にやばい所にいると認識しておかねばならない。誰が、勝ち組みになるかなんてのんきな話をしている場合ではないはずなのです。
金というものはある水準まではいくらあっても邪魔ではないが、ある線以上になると、それを維持すること自体が死ぬほどの苦しみになります・・誰だ、それでも苦しみたいというアホマゾな奴は。とにかく今の世界経済を支配する金融資本どもがそれです。何しろ、世界中の株式を全部買っても2000兆円です。日本だったら全株式でも400兆円行かない。こういう舞台でどうして、4000またはひょっとして5000兆がまともに利ざやをかせげるのですか。無理に決まっているじゃ有りませんか。
これは、世界経済的にみれば破滅的金余り現象なのです。この金は、唯一の舞台となった世界証券市場そのものを破壊しかねない。実際、たとえば彼らが日本市場から何らかの都合で、ほんの!40兆円ほど抜くと、約2000円の平均株価の暴落になります。これで政権ひとつくらい軽くこわれますね。
ロシア・タイ・インドネシア・韓国は、これをやられて政変になりました。ロシアでは世界金融資本と陰で繋がれる勢力が政治の表舞台に登場することになりました。どこかから突然,不思議な首相が飛び出す秘密はそこにあります。こういったなかで小渕は、クリントンーゴア政権のバックについたアメリカを主舞台とした金融資本に身を売ったと考えましょう。おかげで、沖縄サミット決定ありの、株価安定ありのイラクへの突然爆撃への世界最速の支持あり、ということになりました。盗聴法も、アメリカ利権へのごますりです。これはもちろん、激しく否定されるべきですが、何より怖いのは、この無理さが世界恐慌を予測させることです。2000年危機はこちらのほうが怖いかも。
マルクスが予言した、労働力の商品化の無理による資本主義の行き詰まりより、私が予言する巨額の金による世界経済の脳梗塞状況予測のほうが怖いのです。金融資本は、株式市場での儲け不足の補いには、金のかかる戦争…つまり局地戦の激化をはかるかもしれません。