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(回答先: 管理人さんは一時、考察者Kさんを投稿自粛させようとした、という秘話 投稿者 kaname 日時 2005 年 8 月 03 日 03:08:48)
kaname さん，こんにちは
公安系投稿者（と仮に呼んでおきます．外国・内国在住の諜報機関員を含みます）
には３つの類型があると思います．①ボランティア，②公認ないし業務としての投稿，
③非公然ないし匿名．①は公安系投稿者が個人の資格で任意に投稿するパターン
です．一般に豊かな経験と知識を活かした闊達な文章で我々の知らない有用な情
報を多く含みます．②は業務としてのそれで，（阿修羅）破壊工作と言ってしまって
はあまりに単純ですが，その時点の政治・経済状況をかなりクリティカルに反映して
強度・戦術が変化するのが特徴です．この行為は組織的情報操作（虚偽情報の散
布・洗脳・誘導，反体制的言論の圧殺）の一環として業務として行われているものと
推定することができます．③は一種の内部告発ないし暴露に当たるもので，機密
情報を匿名で投稿するものです．これがその投稿者本人にとってどれほど危険度
の高い行為であるかは，Ｋ氏の次の文章からも推測することが可能です．
http://www.asyura2.com/0505/idletalk13/msg/1168.html
> これはＫの主観による意見ですので、何の根拠も裏付けもありません。
> ただ、掲示板への書き込みは「主催者がその気になればＩＰアドレス等、相当な
> 情報を得ることはできます。」
> ですから、管理人さんとグルでなければ「公安は、怖くて書き込みできません」
「管理人さんとグル？」というテーマは非常に深遠なので，ここでは触れません．
我々の単純な常識的判断では「公安が怖くて書き込みできない」というのはこの
文脈では奇妙に聞こえます．しかし，Ｋ氏が②のケースと③のケースを故意にか
偶然にか混同していると考えれば容易に理解することができるでしょう．
阿修羅掲示板が耳目を引くようになった最初のきっかけは，オーム地下鉄サリン
事件に際しての捜査時点を特定する情報のリークであったことは歴史的事実です．
これが阿修羅のその後の展開を規定する重要なモメントになったことは明らかで
あり，このような極めて貴重な秘匿情報の流出の見られることが阿修羅を他のメ
ディアから際立って区別する重要な特色になっています．このようなリーク情報は
一見無責任なガセネタを装いながら実は非常に信憑性の高いものであるからです．
今問題になっているタイプは②のものですが，公安系タイプ②はここでは例示し
なかったこれとはまったく異種の外部の独立ボランティアグループ（場合によって
は外国工作員グループということも有り得る？）によるかく乱工作と場合によって
はほとんど見分けがつかないという場合も有り得ます．一言で「アラシ」と呼ばれ
るものはこれらをひっくるめたものです．ここでは「アラシ」には②公安系の業務
行為は含まないことにしましょう．
私自身は「アラシ」によって何らかの言論妨害を受けた経験はまったくないのです
が，ネット上ではありふれた日常的現象であり，書き手・読み手・管理人さんを含
め大いに対処に苦慮されているというのが現状です．しかし，阿修羅ではこれま
での経験の蓄積の上に，何とかこれに対処するためのスキームを完全とは言え
ないまでも構築することに成功していると言えるのではないかと考えます．一方，
②の公安系業務行為は一般のアラシとはかなり異質のものであるということに気
付く必要があります．②は業務で行っているのであり，議論を行っているのではあ
りませんから，相手を論破することも相互理解することも基本的かつ原理的に不
可能です．相手が「分かった」と言ったことが「相手が分かった」ことを意味すると
理解するとしたら，あまりにもナイーブです．それではどういう対処の方法がある
のでしょうか？明らかに彼らの投稿可能数を０にする以外ないというのが結論で
す．しかし，ある投稿者が②であることを証明することは可能でしょうか？これは
ゲーデルの不完全性定理にも少し関係する容易には解けないエニグマです．
（外国工作員グループが実在するものかどうか私には判断できませんが，仮に
実在していたとしても，今のところ通常の「アラシ対策」で対処可能な範囲に留ま
っているような気がします．）①と②の中間形態というのももちろん考えられます．
業務行為としての意識はあるが行動としては限りなく①に近いというものです．
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。