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(回答先: 永岡議員 うつ病で投薬治療(スポニチ) 投稿者 路傍の石 日時 2005 年 8 月 02 日 18:46:15)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20050802k0000m010080000c.html
「申し訳ありません。ごめんなさい」。1日午後1時半ごろ、永岡洋治氏の選対幹部に電話を入れた永岡氏の妻桂子さんはわびの言葉を繰り返すばかりだった。遺書は発見されておらず、自殺の原因が何だったのか、正確なところは分かっていない。
永岡氏が公に姿を見せた最後は、7月31日午後1時半。茨城県古河市の地元事務所で次期衆院選に備えた新聞社の顔写真撮影の場だった。午後3時には近隣の石下町で世界柔道選手権に出場する選手の激励会が予定されていたが、秘書に「風邪で行けない」と伝えた。夜8時過ぎに地元事務所に「今から(東京の自宅に)帰る」と連絡があったため、31日夜の新幹線で桂子さんと帰京したとみられている。
永岡氏の自殺について、所属派閥だった亀井派は「原因は郵政」論を積極的に展開した。郵政民営化賛成派を含めて、永岡氏の突然の死が「単なる法案審議ということでなく、ここまで来たのか」(山崎派参院議員)という重い空気をもたらしたことは間違いない。 1日昼、「自殺」の一報を受けて東京都三鷹市の病院に車で駆けつけた亀井静香元政調会長は「政治家は自分の信念で行動すべきだ。執行部といえども行き過ぎたことをしちゃいけない」と、自殺の原因が郵政法案をめぐる執行部の締め付けにあるとの見方を強調。平沼赳夫前経産相も「首相官邸筋から腹立たしいことが流布されている。彼は白票(賛成票)を投じたために志帥会の中でいびられていると。聞き捨てならない」と声を荒げた。
確かに永岡氏は本会議で賛成するか否かで相当に悩みぬいたようだ。6月30日の亀井派総会に出席した際、永岡氏は「武部勤幹事長から『党を取るのか派閥を取るのか、はっきりしろ』と言われた」と暴露している。賛成派の谷津義男事務総長が、この発言を記者団に紹介し、武部氏に抗議する考えを示した。
武部氏はこのいきさつを全否定。武部氏に呼び出された永岡氏は、記者団に「それぞれが政治家としてしっかりと判断してほしいということ。大した問題じゃない」と言葉少なに語った。地元秘書によると、県西部地区特定郵便局長会から7月13日付で顧問解任の文書が送られていた。
7月18日の茨城県水海道市で開かれた自民党支部の総会で永岡氏は「(総務会で)党議拘束が多数決で決まったので、本会議では賛成した」と淡々と語り、地元関係者には「気持ちがすっきりした」と語ったという。
同派の中堅議員は「弾圧があったことが実証された。これで反対派は勢いづく」と同僚の死を法案否決に結びつけたいとの思惑まで口にし、若手議員は「あの法案ももう考え直さなければならない。自殺者まで出したんだから」とつぶやいた。民営化反対派でつくる郵政事業懇話会の綿貫民輔会長は「選挙区の情勢が非常に心配になって自殺したんじゃないかと推測している」と語った。
こうした反対派の姿勢に、自民党執行部は不快感を募らせている。
自民党の国対幹部は「ひどい話だ。自分たちが『なんで賛成したんだ』とさんざん子分をいじめたからこうなったくせに。人の死をもてあそんでいる」と批判。公明党の東順治国対委員長は1日午後の与党国対委員長会談で「事実関係が分からない段階で、政局の道具に使うことは慎むべきではないか」と声を張り上げた。
首相周辺は反対派の発言について「何を言っているんだ!自分が殺したくせに」とまで語った。異常な空気が政界に張り詰め、政治家の言葉を荒れさせている。
小泉純一郎首相は1日夜、永岡氏の死が郵政法案に影響するかという記者団の質問に「それはないと思いますけどね」と語ったうえで「小泉降ろしには屈しない」と宣言した。
東京都世田谷区の永岡氏の自宅には、この日、多数の国会議員がつめかけた。午後6時過ぎ、小泉首相の名前入りの花束が届けられた。
公明党議員は永岡ショックについて「執行部の責任という話になるのか、政治利用しているとなるのか。自民党執行部にとってプラスとマイナスと両方だろうね」と語り、亀井派の議員は「言ってみれば、われわれ全員が加害者で、全員が被害者だ」と振り返った。
毎日新聞 2005年8月1日 21時55分 (最終更新時間 8月2日 6時50分)