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ワイドショーでよく目にし、今日もサンデージャポンで代表がやり込められていた話題。
飯島愛や美容外科の女医さんが追求していたが、小生が見ていて感じたことを述べる。
現代医学は残念ながら万能ではない。満足がいくほど患者を助けてあげられない場合も少なくない。治癒可能な疾患でも合併症の組み合わせが悪かったり、免疫能・高齢・精神的な問題・経済社会的な理由・妊娠中などで治療効果が不十分な場合も多い。自ずと医学の限界が存在するのは厳然たる事実である。
一般の町医者なら、自分の力量に及ばなければ、他の専門の先生や高次の病院の先生に相談する。
その高次の病院で医学の限界に遭遇したとき、医者はなにをすべきか?勉強すべきである。最近では国内の医学論文が手軽に検索できる。多少しんどいが、英文をいとわなければ、飛躍的に多くの論文の抄録くらいには接する事ができる。
そのため、多くの医学・製薬研究機関の研究者たちは日夜、遺伝子・分子・細胞・動物実験と順を踏んで、基礎人体実験、市販前人体実験、市販後調査と気の遠くなる段取りを踏んでいる。
その過程において、真光元なるものよりおそらくははるかに治療効果のあるくすりでも、コストに見合わないという理由などで世にでないものもあるだろう。
さて、真光元はどれだけの段取りを踏んで世にだしたのか?
まあ、それだけの段取りを踏んだものとして(踏んで無くても効けばいい)、それに、きちんと薬学博士も正当に取得したものとして(金で買えるらしいから、実力さえあればいい)、、。「その患者」が受診する。まずは家族暦を聞く。親が糖尿病だった。既往歴を聞く。現病を聞く。糖尿病だった。年齢は10台。ならば普通の医者ならばそれだけで遺伝的な1型糖尿病を強く疑う。ならばインスリンを使わないと死亡する病気である可能性が高い事を知っている。つまり、母親から聞かされていなかったから知らなかったでは済まされない!当然医者からインシュリンを使っていないのか聞くべきである。すでに、そこからおかしい。
更に、従来行われていない治療を開始するときは、データを取るためなどの特殊な事情でなければ、従来の治療をそのまま続けながら新薬を追加していくのが定石だろう。
更に、「糖尿病が消える」と言う根拠はなんなのか?代表は治療経験者の体験談を主張するが、科学に基づく医学をしている医者ならば、「客観的な」血糖値その他を根拠に治療効果を判断する。血糖値をみてたのか?腫瘍が消えると言うが、画像で確認しているのか?エビデンスがあるのか?是非データを開示して欲しい。
まあ、治ればいいのである。血糖値などみなくても、「消える」という意味が、症状がなくなる、不安から開放される、治療から開放される、と言えば、確かに治療の最終的な目的ではあるが、まずは、科学としての医学の立場から、「客観的に」疑わしいのである。
小生も「治ればいい」という立場である。だが、まずは厚生省が認可した薬を使う。それなりの段取りを踏んでいるからである。しかし、規制も同時にある。しかし、保険が利かなければ患者にお金がより多くかかる。最近、混合診療解禁の流れが上の方には確かにある。しかし、それをやるには、地元医師会や地方官僚からつるし上げられそうな気もして思いきれない。真光元より有効な治療法が全世界のどこかにまだまだ埋もれているかもしれない。
その女子中学生の親が次世代ファームに「駆け込んだ」のも、まずは、現在の治療に満足してなかったのだろう。医学的にはインシュリンに依存するのは仕方なくても、あるいは、前主治医と、うまく信頼関係が構築できていなかったのかもしれない。しからば、小生も含めた現在日本の医者や医療の責任かもしれない。
昨今の健康食品ブームの影には、医者に対する不信感が原因の1つであるかもしれない。もちろん、医療費が高くなったし、通院する時間も取れないなどの理由もあるかもしれないが、、、。
「なかなか良くならないが、あの先生は一生懸命やってくれている。」
という、患者と医者の信頼関係さえ構築できていれば、こういう悲劇が減らせるかも、とも、思う。そう、思うにつけ、仲間の誰かひとりが例えば、わいせつ行為をしただけで、みんながそうであるかのごとく思われると、信頼関係が構築できない。大部分の医者はまともな医者で、、、まともどころかほとんど周囲の医者は尊敬できる医者ばかりである。
そう思うと、政治家のだれかが悪くても、いい人もいるはずだ。警察も教師も公務員も官僚も社長も検事も宗教者も・・・・。
どの分野にもいい人も悪い人もいる。いい人たちのネットワークが世の中をいい方向に導いてくれん事を!(どこかで聞いたセリフですが)。