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Carry That Weight氏の正鵠を射た表現、そして日氏の意味するもの
http://www.asyura2.com/0505/idletalk14/msg/203.html
投稿者 デラシネ 日時 2005 年 7 月 29 日 10:34:27: uiUTTMWMO8Vq6
 

(回答先: この写真でも見て、泥沼より出でよ、と思って欲しいですね 投稿者 日 日時 2005 年 7 月 29 日 00:45:56)

特に日氏のご投稿からは、「なあるほど」と感ずるものが多かった。
しかしながら、ことここに及んでは、さらに本質的なものを暴露する必要があろう。
これをせぬのは、ご両名の優しさだろうが。

人は、ここでは“健全な環境下において”ということを前提として語るが、幼少期は親の愛に育まれ、青春期には自らの純粋性と社会が抱える恣意性の狭間に逡巡し、その後も自らの経験において試行錯誤を繰り返し、人格を形成していく。(大人になっていく。)

そうして培ってきた人格は、自らが抱える“二面性”というものを許容する。
俗な言い方をすれば、本音と建前である。
建前とは社会に適応していく為の方便であり、偽りである。
だがこの「偽り」を自らにおいて許容すると同時に、「純粋性」を懐の奥深くに抱え込む。

寛容さ、優しさといった高次な精神的発露は、この「純粋性」から派生する。
人や人の考えを「ありのまま認める」ことができるのは、自らの純粋性を決して手放すことなく、現実の戦場を渡り歩いてきた者のみが獲得できるものである。

そうした人間は、むしろ寡黙である。
自らの内にある純粋性を、自らの経験という峻烈な渓流の流れの中で研磨してきた人間は、ゆるぎなく寛容な人格を構築する。
人や人の考えを「ありのまま認める」、誰かの存在を「そのままでいいんだ」と言ってのけられる人間は、自らを自らの経験において研磨してきた「自信」があるからである。
そうした経験を通してしか、まっとうな人格を構築できないことを知っているから。
故に、決して人の考えを矯正しようとしたりせず、時として「こう考えたほうがよくはないか?」というアドバイスを示唆するのみである。

翻って、「不健全な環境」に育った人間はどうであろうか?
「不健全な環境」に育った人間とは、「外的コントロール」に晒されて育ってきた人間である。
「外的コントロールに晒されて育った人間」とは、「他人の経験をなぞらえて生きることを強いられた」人間のことである。

偽りの自己。
むろん彼らは、自らの人格を構成する諸要素が、「他者によって植え付けられたものである」といった自覚はない。
だが自らの経験を通して培ってきた人格でない以上、そこには常に「不安」がつきまとう。
あたりまえの話であるが、自信がもてないのである。

彼らが、自らの精神の安寧を保つためには、どうしたらいい?
それは、彼らが他者により、自らの人格を構築せしめた同じやり方でもって、他者をコントロールする以外に方法はない。
ドラキュラに血を吸われ、自分もドラキュラとなった人間が、自分がドラキュラとされた同じ方法をもって他人に喰いつき、ドラキュラ菌を蔓延させようとする行動と似ている。

W氏は、負けられないのである。
負けることは、自らの人格の崩壊を意味する。
ここにおける勝ち負けに、客観性はない。
氏の論理における勝ち負けである。

故に、「ああ言えばこう言う」を繰り返す。
他人の反論に、応答せずにはいられない。
自身の反論に、中身がある必要はない。
とにもかくにも、スレッドの最後は自分の投稿でなければ気がすまない。
論争相手が論争を放棄し、反論を諦めた段階で、W氏は自己満足する。
なんのことはない。
オナニーである。

人は、自らを変革していく存在である。
自らを変革していこうとするエネルギーは、どこから来るのだろうか?

それはやはり、純粋性にある。
人は、自らを肯定しようとするが、それは自然なことだ。
だが純粋性は、保守的であろうとする自己を許さない。
現状における自身を肯定しようとする努力より、自らの純粋性が求めるより高次な自己の構築に向け、痛みを許容しつつも伸びていこうとする。
それは、ある時は「好奇心」と呼ばれ、ある時は「向上心」と呼ばれ、ある時は「知的探究心」と呼ばれたりする。
だが本質的には、「より高みに昇りたい」とする人間の自然な欲求だ。

他人の経験をなぞらえて生きている人間には、こういった欲求がない。
別な表現をすれば、自己変革力がない。
あるのは、自身の精神の安寧の為、ただそれだけの為に、他者を自身の「低み」にまで引き下ろそうとする腐ったモチベーションがあるだけだ。

自身を変革していくより、他者をコントロールしようとする作業のほうが、遥かに楽であることは言うまでもない。
自らを変革しようという発想のない人間が、自らの精神の安寧を得ようとする為には、他者の考えを強引に変え、この世界を“自分と同じような人間”で満たす以外にないからね。

最後に蛇足かもしれませんが、小生の上記の一文を、たった一言で表わした投稿がある。
それは、生成発展プログラムさんの、以下の投稿です。

尾っと!ワーさん、尻尾が見えてますよ(本文数行)
http://www.asyura2.com/0505/idletalk13/msg/1005.html
>期待は裏切りと 表裏一体です。
>自身の満足のため期待をするようですが、それは自身の保身や 
>心の傷に触れさせたくないためでもありますね。

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