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(回答先: 戦争板での、現象分析をどう評価なさりますか(デラシネへ、そして、戦争板の認識に疑問・懸念を持たれる方々への質問) 投稿者 乃依 日時 2005 年 7 月 26 日 17:01:43)
乃依さんどうもです。
またしつこく、小生が投稿した“自爆テロリズムの理論”と題する、Robert Papeシカゴ大学準教授へのインタビュー記事を引き合いに出させていただきます。
(自爆テロ研究の第一人者です。)
全てを和訳できればいいのですが、小生もあまり自由になる時間がありません。
それで、順をおって要点だけ箇条書きにします。
○世界一の自爆テロ遂行者、また(爆弾を隠す)自爆ベストの発案者はスリランカのタミルタイガーであり、パレスチナ人がこのアイデアを模倣した。
○イスラム原理主義と自爆テロとの相関関係は薄い。
自爆テロが発生する背景には、必ず“異教徒による(テロリストがホームランドと考える地域への)侵略がある。
民主主義国家がその地域を民主化しようとすればするほど、自爆テロは増えてゆく。
○ビン・ラディンのイスラム教徒への呼びかけの骨子は、“米軍のアラビア半島駐留”である。
我々(アメリカ人)は、我々の軍隊をアラビア半島に駐留させておくこと自体がテロを喚起しているという認識が薄く、現に15万人を展開させている。
○テロリストの戦略は、米本土への直接攻撃よりも、米国と同盟を結んでいる諸国をターゲットにしている。
その理由は同盟関係に亀裂を生じさせ、同盟各国が中東地域から自国軍を撤退させるよう仕向けることにある。
ターゲットとした社会において、できるだけ多くの死者を発生させ、自国政府に政策変更を迫る世論を喚起することにある。
○米軍がペルシャ湾地域に展開を続ける限り、次なる911、核攻撃、生物兵器によるテロの危険性は際限なく増してゆく。
急いで要点だけ書き出したので、たいへん不十分ではあります。
小生のコメントですが、我々は痛切に認識しなければならない。
現在、我々が暮らす世界において繰り返されている悲劇は、イスラム世界から一方的にもたらされているテロの結果ではなく、テロvsテロという構図において捉えるべきだということです。
言うまでもなく一方のテロリストは、我々自身なのです。
テロが起こる度に各国首脳は、“我々はテロに屈しない”という声明を出す。
この声明はまさに、“我々は中東におけるテロを続行する”という宣言に他ならない。
少なくとも彼ら(中東テロリスト)は、そう理解している。
シオニズムについても、また書こうと思っています。
何につけても、「こちらは白、あちらは黒」とする論理が確実に悲劇をもたらすという事実を、我々は再認識すべきです。
陰謀論者に決定的に欠けているのはこの視点ですが、それ以前に陰謀論を展開しようとするモチベーションそのものが「野次馬根性」ですから、救いがありません。
金儲けの道具にしてるカスもおりますが。