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映画、小説、音楽、絵画などから受ける魂の震えを感じることも大切ですが、もしそれが可能なら旅をすることをお勧めします。パッケージツアーではない旅を。
「百聞は一見にしかず」と言うことわざの通り、実体験に勝るものはありません。体験に基づいた上で、色々なことを考察することによって、初めてその思想が血となり肉となるのではないかと思います。「身体性の回復」というのはこういうことを指すのではないでしょうか。
アメリカの深南部の片田舎から、大学にやっとの思いで入学した南部なまりの強い黒人学生が、目を輝かせながら「うちの家族で大学に入学できたのは、自分が最初なんだ。だから一生懸命勉強しないと、女手一つで2つの仕事を掛け持ちしながら、自分を育ててくれた母親に申し訳ないんだ」といった時。
マレーシアの村で、うだるような炎天下の中を思いゴムのエキスがはいったバケツを天秤棒で担ぎながら、ふらふらと歩いている、やせこけた女性の姿を見た時。
タイとミャンマーの国境付近の村で、学校にも行けず、路上で物売りをしている小さい子供を見た時。
このような時、言いようもない魂の震えを感じます。これが人間が人間であることの印だと思います。先日「モーターサイクル・ダイヤリー」と言うチェ・ゲバラの青春時代を描いた映画を観ましたが、その中で彼も言っていました。「旅が自分を変えた」と。
リアリティーに触れる事の大切さを、いまさらながら感じます。