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暇ラヤ山脈さん、こんにちは。
福島章著『犯罪精神医学入門』(中公新書2005年)はオフィス街を散策していて書店で目に止まり購入したものです。読んでいて少し前に暇ラヤ山脈さんと宅間守について会話したことを思い出しました。「ケーススタディで検証する殺人者たちの精神構造」と帯にあるように、連続幼女誘拐事件、池袋通り魔事件、全日空機ハイジャック事件、とりわけ大阪教育大学附属池田小学校事件については巻頭から最も多くの紙幅を割いて論考がなされています。
私は前回のレスで「宅間守は“反転のJesus”すなわちSatanを表象していると思います。しかし、人類はそれを飼い馴らすこともできず、結局は死刑制度でしか応じることができなかった」と述べましたが、この著書には法的処断では問題の根本的な解決にはならないとする精神医学者としての福島章氏の隠された判断があり、さらには“反転のJesus”は我々人類が真正面で受けとめていくべきものとのアジェンダが託されていると感じました。
この件について私自身は前回の二つのレスで語り尽くしたとの思いがあり、繰り返しは避けたいと考えますが、死刑執行によって問題解決の手掛かりを放棄してしまう人間の不明さ愚昧さが浮き彫りにされたことが一読後の感想として強く印象に残りました。
もし、暇ラヤ山脈さんが読まれる機会がありましたら、またその折には感想などお聞かせ願えれば嬉しく思います。
また、会いましょう。