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『神々の軍隊―三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇』
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/585.html
ジャックどんどんさんご紹介の神々の軍隊を読んだ。226事件の磯辺浅一という方の国を憂う心、自分が育った故郷、人々、に対する憐憫からなのか、心の優しき男だからこそ、あのような事件の主軸になってしまったのか、彼ら226事件の皇軍兵士が誠に純粋な気持ちで、政治あるいは軍に関わるスモッグ(裏にうごめく資本家達)を排除する為に今で言うテロを行った。彼らの純潔な思いはイスラム戦士にも通じていると思った。
私は、右翼思想、左翼思想について深く考えることはないし、興味を持っても中々自分の思考がそこに集中できません。
ただ、この本を読んで、今あるこの世の中が、あるいは日本が、明治維新後から昭和の時代にかけて、金融、経済、資本の世界に翻弄され破壊されてきたということは確かだと思っています。反面、いまある豊かさを手に入れたのも事実ですが。
財閥、富豪、資本家、と言われる人々が、深く政治、軍に関わりその私服を肥やすために様々な場所に投資する。その投資先は、敵味方分け隔てがなく裏切り、寝返りを繰り返してきた。あるいはこの経済の歯車の中で生き残ってゆくためには、彼らの行動はごく当たり前だったのかもしれません。各々がその生存の為に国を動かし、軍を動かし、人を動かしてきたのだと思います。
この事件は、謎が多いと言われています。この本に書かれている全てを真実とは思いませんが、国際金融資本と言う存在が確かに明治以降から戦前に深く関わっていたということは間違いないと思いました。
226事件の結果が例え違っていたとしても、米英との戦争は避けられなかったのかもしれませんが、この事件を契機に深く大戦の闇に飲み込まれていったのではないでしょうか。そんな思いを強く感じました。
過去の大戦をどう考えるか、これからの日本をどう考えるか、自分たちの未来をどう考えるか、各々の思いや価値観によって様々だと思いますが、無知のまま一生を終えるよりは、少しでも知りたい、そんな思いが強くあります。
ニートと言われる人々は、この世の中への無意識の反抗なのでしょうか?
ならば、こうするべきだ、とか、これは間違っている、とか、阿修羅での論争に混ざれる程の論理を持ち合わせていないので、議論には参加できませんが、よりよい未来にしたい、平和な世界にしたい、という気持ちは皆さん同じだと思っております。
ただ、どうしてもそこに利害が絡んでしまう、、これが罠であり、矛盾なのですね。
ただ、人は、物質や美しいものに惹かれるのは、性だと思います。
どちらに偏っても、幸せではなさそうですが。
ジャックどんどんさん、本のご紹介ありがとうございました。