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最近の風潮として「・・・と思う。」と言うのを盲目的に嫌う傾向がある。
何事も「・・・やります。」とか「・・・います。」と言い切れというのである。
馬鹿も馬鹿、思考停止にも程がある。とも思うのだが、マニュフェスト(数値目標の提示)の頃から、そのような人が増えてきた。
「・・・と思う。」と言うのが責任の回避表現だと言うのである。
文法的に言えば、未来は決定していないので「思う」が正しい。
また、未来形でなくとも自己の評価は自分では公平が保てず評価者は第3者であるので、その第3者の評価をする場合、読心能力でもない限りは「思う」が正しいだろう。
例外的に断定調を使用できる場合もあるだろうが、予断できない要素があるならば
「・・・と思う」は主観表現なので「絶対に正しい」
言い切り型を求める奴は「日本語が分かっていない上」に「それを他人にまで強制する」人外魔境だと思うが、デジタル思考の罠に落ちた思考停止者という洗脳被害者でもある。
日本の奥ゆかしさが欧米に劣るという根本思想も感じられるが、精神論で「追いつめる」という思想で解決できるならば誰も苦労などしない。
相手があり、相手にも思惑があるのだから、自分の都合だけで全てが進むわけではないのだが「言い切って、責任感を持たせれば、全てが思惑通り進む」と考えているとすれば大馬鹿者以外のないものでもないだろう。
郵政民営化において小泉総理は
「どの程度値下げされるか、わたしは予測する能力がない」と言ったそうである。
http://www.kahoku.co.jp/news/2005/06/2005060301002987.htm
郵政民営化を本気で進めているタダ一人の張本人が「未来のビジョン」を考えていない証拠である。
タダ一人ではないと言う意見は当然あるだろうが小泉総理は「私が総理でなければ(郵政民営化は)議論もされなかっただろう」とも言っている。それは、この郵政民営化は「小泉総理が望んだ結果」と言う事であり、法案提出の元凶の責任者が「予測する能力がない」と公言しているのは「何も考えず、ただ民営化したいだけ」の証明である。
取りあえず、時間のある人は「衆議院TV」
http://www.shugiintv.go.jp/jp/
で6月3日の国会中継でも聞きながらネットをやるのが良いとも思う。
話が大分横道に逸れたが「・・・思う」を嫌う情勢が「他人の責任ばかり追求しようとする自己責任の原則」と無関係ではなく、自分の生活に余裕が無くなっているための「他人への厳しさ」になっているのだろうとKは分析する。
その方向に日本を進めているのが小泉路線である。