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6月3日の朝のラジオニュースで「チャイルド・ライン」についてやっていた。
チャイルド・ラインというのは「匿名可、料金無料の子供電話相談室」と思ってもらうとして、短期間だけの物で常時行われてはいない。運営は寄付などで賄われているそうである。このような事を民間ボランティアレベルが主流となって行う事の問題もあるだろうが、内容はもっと問題らしい
「親がお金を置いて遊びに行ってしまったが、もうすぐお金が無くなります。どうしたら
良いのでしょう。」とか「親がいないから、食べるのは給食だけ」というような相談があるらしい。それも「少なくないレベル」らしい。
これは「個人主義が親の義務すら放棄する傾向」を物語っている。
また「話し相手がいない」と言う相談がかなり多いようである。中には「歌を唄うので聞いて」的な物もあるとの事である。
親が放置か忙しいのはケースバイケースだろうが、兄弟も少なく、近所のと交流もないので、家に帰っても「誰とも話せない」と言う事であろう。
「友人との会話をどうしたら良いのか分からない」とか「自分の気持ちをどう表現したら良いのか分からない」と言うような相談も多いようである。
「不言実行」と言うのは美徳ではなく「タダ、表現するのが面倒」という面もあるのかもしれない。
これは、日本の将来の国益という視点を考えた時、相当深刻な問題のような気がするが、本当の問題は「今現在も、その方向に日本が進んでいる事実」である。
郵政民営化を中心として日本の政策は「個人自由主義追求」と「グループの解体」そして「政府の責任放棄」と言う方向なのである。
弱者切り捨て社会、一部の最終的勝者に「富の集中がおこりやすい社会」の方向性である。
そんな社会では、余裕など生まれず、時を金銭に変換する事で生きていくことになる。まさに「時は金なり」である。
前にも書いたが「人は、たった一人の本音を相談できる相手がいれば自殺までは至らない」と言う。ケースバイケースだろうが、かなりの多くの場合にそれは確かだろうとも思う。ネット集団自殺などのケースもあるし、一概に論ずるのも危険だろうが、「自殺するのは、それなりに優秀で真面目で責任感が強い人が多い」とも言われる。
Kの友人も一人、最近自殺したが、本当に優秀で真面目で責任感が強い、人間として素晴らしい奴だった。あきらかに日本の将来に損失になるような人材が失われたのだとも思う。
自殺者は3万人を越える状況で推移しているが、その多くの人材は日本の未来にとって損失な人材だったのだろうと思う。
方向性を変えないと、日本は「何も考えない馬鹿」と「狡猾な詐欺師」だけが生き残る事になるだろう。そのような者を奨励する方向に小泉路線は進んでいるのだろうとKは思うのである。