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(回答先: 日本では「不満を言わず、ただ働く」という不言実行を美徳とする考えがあるのも問題 投稿者 考察者K 日時 2005 年 6 月 02 日 22:16:28)
kさんのおっしゃるとおりだと思います。
大変大雑把に言うと、日本人のコミュニケーション力のなさ及びその背景として考えられる「ナルシシズム的」傾向については、以下のような原因が考えられると思います。
1.天皇制に代表される縦社会制による弊害
2.島国と言う地政学的要因
3.言語的特徴
4.農耕文化の上にとってつけたような急速な西洋文化のパッチワークが人々に及ぼす精神的影響
文化人類学の授業で日本についてまず教えられることは、
日本社会とは;1)縦社会制 2)集団主義 3)甘えの構造 4)「内」と「外」に分ける派閥主義だと言うことです。これは天皇制を頂点とする日本社会のシステムに起因しますね。
2.については、アジア人は概して他の民より自己主張は控えめな人々が多いのは確かですが、それでも日本と言う国は島国であるがゆえに大陸のアジア人と比べて特殊だと思います。これは周りを海で囲まれ、一度も外国からの侵略を受けたことがない平和な島民だからでしょう。「話さなくても判る」「顔としぐさとムードで大体の感じがわかる」ということで外国からの侵略も受けず、のほほんと暮らして来れたからでしょう。
何かの調査で世界の子供の学力・思考力を測定すると言うのがあって、日本の子供はアメリカよりも下でしたが、トップはフィンランドで、次はノルウエーでしたか?北欧諸国がトップの方を総なめしていたのを覚えていますが、一度北欧にいらっしゃると授業水準の高さに驚かされることでしょう。
小学生の段階でまず学ぶことは、世界には多くの文化があり、多くの異なった考え方をしている人々が住んでいること、その人たちとコミュニケートして生きていかなければいけないこと、そのためには相手の言うことをよく聞き、相手の歴史・文化・習慣をよく学び、こちらも相手によくわかってもらえるように話さなければならないことなどを学ぶのです。常に多角的な方面から物事を考えることを教わるのです。そしていかに相手とコンセンサスを図りながら、物事を話し合っていくか、進めていくかと言うことを学ぶんですよね。
北欧のような小さな国々は、教育水準を上げなければ、いつ隣国の侵略を受けて、植民地になってしまうかもわからないという切羽詰ったところで生きているので、危機感が島国人とは違うのでしょう(大陸国家はこの点ではどこも同じですよね)。
3.については、主語を省くとか、色々ありますよね。
4.については、省略です!
kさんはこれらのことについては全部お分かりだとは思いますが、他の方達のためにちょっと偉そうなことを書いてみました。では、長くなりましたので、この辺で。